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月刊『国際労働運動』48頁(0449号04面01)(2014/01/01)


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 ●パククネ打倒へ、民営化・労組破壊に実力デモ

 民主労総は11月9、10日、2013年全国労働者大会をかちとり、朴槿恵政権の労組破壊=民主労総解体攻撃に対し、80万組合員の総力で法の枠を突き破ってでも民主労総の原点をよみがえらせて闘うことを宣言した(写真①)。11・3労働者集会から1週間、国際連帯の実践と発展を求めて訪韓した動労千葉、動労水戸と全国の労働者・学生80人は9日夜、ヨイド公園で開かれた非正規職撤廃全国労働者大会への参加を皮切りに、10日午前にはサムスン電子本社に対する金属労組の抗議集会に駆けつけ、午後、ソウル市庁前広場に5万人が結集した全国労働者大会をともに闘った(写真②)。大会後、ソウル都心を5万人の大デモで席巻し、パククネ政権を震え上がらせた。

 ●インドネシアでゼネスト

 10月31日、11月1日を頂点に10月28日から5日間にわたって、インドネシア全土を揺るがす200万人のゼネストが打ち抜かれた。これは、ユドヨノ政権が、来年の最低賃金の引き上げ幅を10%以内とする9月27日付大統領通達で、賃金闘争圧殺に乗り出してきたことに対する怒りのストライキだ。ブルジョアジーの意を体したユドヨノに、20州の200都市と自治体で「大統領通達を撤回しろ!」「アウトソーシング(外部委託)を禁止しろ!」「派遣労働をなくせ!」「社会保険を保障しろ!」のストライキとデモがたたきつけられた(写真③10月31日 ④11月1日 ジャカルタ工業団地)。

 ●決起するボーイングの労働者

 米航空機メーカー、ボーイングの最大労組である機械工組合に対し、会社側は次世代大型機777Xの生産をワシントン州シアトル近郊のエベレット工場から、米南部に移転するという恫喝を行いながら、スト権の放棄と会社による年金基金への拠出の凍結や医療保険の改悪、賃金の実質的凍結などを認めさせようとする新協約の締結を迫った。だが同社の3万2000人の労働者たちは、新協約反対の集会を行い(写真⑤)、11月14日、この提案を67%の反対票で断固として拒否し、会社側との正面対決に突入した。組合指導部が会社側と一体となって、新協定の締結を強制しようとしたのに対し、現場の労働者たちは、指導部を徹底して弾劾し、ストライキも含めた闘争体制を作り上げる闘いを開始した。ついにランク・アンド・ファイルの労働者の怒りが爆発したのだ。ボーイング社では2008年にもストライキが行われている(写真⑥)。

 ●カリフォルニア州で医療労働者がストライキ

 カリフォルニア大学の5つの医療センターと9つのキャンパスで働く医療労働者2万2000人が11月20日、今年5月のストライキに参加した労働者に対する活動調査や脅迫などの大学側の不当労働行為に抗議して一斉に24時間ストライキに突入した。ストライキはサンフランシスコ、ロサンゼルス、デービス、サンディエゴなどの各都市で貫徹された(写真⑦⑧)。このストライキには職種と組合の枠を越えて、大学構内で働く労働者や正看護師や技師なども参加した。1万3000人の大学院生の組合も連帯ストに突入した。連帯ストを禁止したタフトハートレー法をうち破った闘いでもあった。このストを主軸となって担ったAFSCME3299では、戦闘的指導部が執行部を奪取し、カリフォルニア大学のジャネット・ナポリターノ総長(前国土安全保障省長官)と全面対決して闘っている。