■羅針盤 国鉄新10万筆署名と春闘へ

月刊『国際労働運動』48頁(0452号01面01)(2014/04/01)


■羅針盤
 国鉄新10万筆署名と春闘へ

(表紙の写真 ロックアウトと闘うILWU【13年3月8日 バンクーバー】)


▼2月23日、JR川崎駅付近で発生した京浜東北線脱線転覆事故は、国鉄分割・民営化の大破綻とJR体制の破綻を衝撃的に突き出した。ところがJR東日本は車両の検査修繕業務や駅業務を全面外注化し、鉄道のパッケージ輸出までやろうとしている。福島原発大事故にもかかわらず原発を海外に輸出しようとする安倍政権と同じで、絶対に許すことができない。
▼動労千葉は、国鉄分割・民営化絶対反対を貫いて闘い、労組破壊の不当労働行為を東京高裁に認定させる昨年の9・25判決をかちとり、1047名解雇撤回・JR復帰に向けた国鉄闘争の新たな段階を切り開いている。外注化阻止闘争では、外注会社である千葉鉄道サービス(CTS)による清掃業務不正問題(やってもいない全般清掃をやったことにして億単位の金を受け取っていた)を徹底追及し、CTSで働く労働者と団結していく闘いを開始している。
 運転士をたらい回しにするライフサイクルをめぐっては、北嶋琢磨青年部長を3月1日付けで運転士に復帰させる勝利をかちとった。今こそ雇用破壊・賃金破壊の出発点となった国鉄分割・民営化に革命的決着をつけるために、新10万筆署名を推進し、最高裁決戦で勝利しよう。
▼安倍政権は、労働者派遣法の改悪、正規雇用解体のための限定正社員制度導入、8時間労働制の解体や解雇自由などの全面的な雇用破壊・賃金破壊の攻撃に出ている。そして最大の狙いは公務員労働者に向けられている。自治体業務や教育の丸ごと民営化と総非正規職化だ。特に公務員労働者の年功賃金体系の最後的解体と大幅賃下げ、総非正規職化の攻撃だ。14春闘で粉砕しよう。