萩原進さんの遺志と闘魂を受け継ぎ 1・12新年団結旗開き 控訴審闘争の絶対勝利誓う 市東さん農地裁判 3万人署名を達成しよう

週刊『三里塚』02頁(0887号01面01)(2014/01/13)


 萩原進さんの遺志と闘魂を受け継ぎ
 1・12新年団結旗開き 控訴審闘争の絶対勝利誓う
 市東さん農地裁判 3万人署名を達成しよう

(写真 2014年決戦へ反対同盟団結固める「萩原事務局次長の遺志を受け継ぎ、市東さん農地裁判の控訴審闘争に勝利するぞ」と誓った新年団結旗開き【1月12日 成田市】)
 韓国鉄道労組の23日間のストライキがパククネ政権をゆるがしている。動労千葉は韓国大使館抗議行動、1・13連帯行動をもって立ち上がった。沖縄・仲井真弘多知事による辺野古新基地への埋め立て承認に対して、2000人の沖縄県民が県庁を占拠した。都知事選挙への革命的挑戦が始まった。開始された2014年決戦のただ中で反対同盟は、1月12日、140人の結集で新年団結旗開きを断固かちとった。12月21日に急逝した故萩原進事務局次長の遺志を受け継ぎ、市東さん農地裁判・控訴審闘争の絶対勝利へ、あらためて霞が関に攻め上る決意を内外に明らかにした。今こそ3万人署名の達成へ。3・23全国集会(東京・芝公園)、3・26第1回弁論へ。

 安倍政権との対決へ!

 1月12日の2014年反対同盟旗開きは、事務局次長萩原進さんを失った悲しみを越えて市東さん農地決戦の勝利を勝ちとる誓いの集まりとなった。午前に敷地内デモを貫徹。午後から成田市内で行なわれた旗開きの受付で、新3万人署名の用紙とパンフレット、リーフが渡されると各団体からの注文が集まり、控訴審決戦に向けた第一歩が開始された。
 司会の伊藤信晴さんが「萩原進さんを失ったことは残念無念の極み。本日の旗開きを戦闘的に闘いぬき、今年1年を勝利の年に」(反対同盟発言別掲)と開会し、反対同盟闘争宣言(別掲)を太郎良陽一さんが読み上げた。北原鉱治事務局長は「三里塚闘争はまだ50パーセントだ、今年は48年間を上回る前進を」と述べ、「いつまでも闘っていきたい。われわれに正義あり」と意気高く宣言した。
 続いて、市東孝雄さんのあいさつと「霞が関に攻め上る」を合言葉に乾杯。しばらく歓談と交流が行われた後、共闘団体である動労千葉と関西実行委員会からのあいさつを受けた。動労千葉の田中康宏委員長は、「時代の激しい流れが、今立ち上がれ、霞が関に攻め上れと要請している」と檄を飛ばし、国鉄分割・民営化という稀代の反動・反革命を突き崩す一歩手前まで闘いは前進し、全力で最高裁決戦に立ち上がることを訴えた。また安倍政権の改憲阻止と韓国・民主労総ゼネストとの連帯を呼びかけた。

 鈴木達夫氏が都知事選立候補

 顧問弁護団の葉山岳夫さんは、空港会社の主張を丸写しにした多見谷判決を打ち破る控訴理由書作成を報告し、3・26東京高裁の包囲を訴えた。そして、「憲法と人権の日弁連をめざす会」が鈴木達夫弁護士を押し立てて都知事選を闘うことを述べ、共に決起することを訴えた。「市東さんの農地取り上げに反対する会」からは、柏市議の内田博紀さん、「群馬市東さんの農地を守る会」から高階(たかはし)みちさんが発言した。全国農民会議の北総農民は「萩原さんは鋭い感性と革命性をもった農民」と哀悼の意を表した。続いて、動労水戸とスタンダードバキューム自主労組からあいさつを受けた。支援団体の最初に革共同が立ち、「3・23、3・26闘争へ万余の結集を、3・11郡山闘争をかちとり成功させる」と決意を明らかにした。そして国鉄・反原発・改憲阻止・星野の四大決戦を訴え、当面の最大の決戦として東京都知事選挙の勝利へ革共同は全力で闘う決意を表明した。
 この発言を受け、支援団体と各共闘団体からのあいさつに入った。星野さん再審連絡会議から星野暁子さん、都政を革新する会の長谷川英憲さん、婦人民主クラブ全国協代表の三浦正子さん、反戦共同行動委員会の三角忠さん、斎藤郁真全学連委員長が発言した。
 そして、萩原富夫さんが涙をこらえて父の遺志を力の限りに継ぐことを表明し、全参加者の感動を呼んだ。最後に野平聰一さんが団結がんばろうを三唱し閉会した。
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 反対同盟の発言

 我々に正義がある 北原鉱治事務局長

 2014年を迎え、三里塚闘争は48回目の旗開きを迎えています。私は半世紀闘ってきました。「北原、三里塚闘争はどこまできたのか」と問われれば、私の答えは「ようやく50パーセントまで来た」ということです。60パーセントを目指し、今年一年を闘いぬくことを宣言します。
 萩原さんがなくなった今、私はいつまでも闘っていきたい、と改めて思います。若い青年の未来を開く、これは生きている者の務めです。われわれに正義あり、です。

 より強い連帯を!敷地内・市東孝雄さん

 昨年暮れ、萩原進さんの信じられない死に直面しました。反対同盟は、本当に大きな痛手を受けています。しかし、進さんがやろうとしてきたことを残された者が、少しでもやらないと進さんに笑われます。そのためにも精一杯がんばって反対同盟は闘います。私たちは悲しみをのりこえて進まなければなりません。それが空港反対48年の歴史ですね。それをこれからも守っていくためには、どうしても闘い続けます。そして動労千葉を先頭とする労働組合、数多くの市民運動、福島・沖縄・三里塚一つの闘いとしてより強い連帯をつくっていきたいと思います。

 事務局中心に団結 敷地内・萩原富夫さん

敷地内同盟員として萩原家、市東家あわせて団結して闘っていきます。萩原進本人がいない中、市東さんの農地決戦を迎えなければなりません。みなさん一人ひとりが萩原進になり代わり、遺志を継いで闘うことが求められています。反対同盟は、事務局中心に団結して闘っていきます。

 一人一人が全力で 白桝・伊藤信晴さん

市東さん農地決戦の最も大事な時に、萩原事務局次長を失うことは、本当に残念無念の極みであります。残された私たちは、一人ひとりが全力を出しきって控訴審闘争を闘い、退路を断って決起してくれている市東孝雄さんの農地を守る決戦に断固突入したいと思います。
 私たちは安倍が戦争と改憲の戦争体制に進もうとしている中で、これと対決するために、霞が関に攻め上って徹底的に闘う決意であります。

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