韓国ゼネスト爆発 動労総連合 JR貨物抗議で連帯

週刊『三里塚』02頁(0891号02面04)(2014/03/10)


 韓国ゼネスト爆発
 動労総連合 JR貨物抗議で連帯

(写真 「もう生きられない」とゼネストを貫徹した韓国の労働者【2月25日 ソウル市庁広場】)

 「パククネ政権1年、このままでは生きられない!」国民ゼネストが、パククネ大統領就任1周年の2月25日、労働者、農民、商人、障害者、学生など全国10万人の参加で大爆発した。
 この日、民主労総(全国民主労働組合総連盟)は全国鉄道労組8千人を先頭に金属労組サムスン電子サービス支会、公共運輸労組国民年金支部など867事業場で同時ストライキを敢行した。国民ゼネスト大会は、ソウルを始め、忠南、忠北、大田、全北、光州、全南、済州、慶南、釜山、蔚山、大慶の12地域で同時開催された。
 午後4時、ソウル市庁広場は4万人を超える人波で埋まった。大会冒頭、国民ゼネスト委員会から民主労総のシンスンチョル委員長を始め全国農民会総連盟、全国女性農民会総連合、全国貧民連合、貧民解放実践連帯、全国流通商人連合会、参与連帯、全国女性連帯、民衆の力の代表者が並んで共同大会宣言を朗読した。
 宣言は、「これ以上がまんできない。働けば働くほど奪われ、大企業の搾取を防ぐどころか大企業の催促に応じる政府のもとで公安弾圧で維新独裁が復活している2014年の韓国社会で、これ以上このままじっとしていることはできず、労働者、農民、貧民、商人など、われわれは立ち上がる」と憤然と怒りを表明し、「もはや、闘争に打って出る民衆とともに勝利するだけだ。民衆はひとつだ。われわれは固く団結し、いかなる弾圧にも、いかなる困難にも、しっかり手を組んでパククネ政府に立ち向かう」「さらに、われわれの要求が受け入れられなければパククネOUTの声が火山のように爆発するだろう」と結んだ。
「民営化」に抗議
 特に参加者たちは、パククネ政権の1年間で行われた各種の公共部門民営化や公約破棄、公安政治などに怒りを爆発させた。保健医療労組のユジヒョン委員長は「パククネ政府は民営化ではないとだまし、医療を巨大財閥の金もうけに転落させようとしている。保健医療労組4万3千組合員のゼネスト闘争で80万民主労総、5千万民衆とともにする汎国民的闘いで医療民営化を必ず阻止する」と宣言した。この日、12月の23日間ストライキ以来の24時間警告ストライキに立ち上がった全国鉄道労組のイヨンイク委員長職務代行は「鉄道労組の闘いは終わっていない。鉄道分割・民営化を必ず阻止する」と宣言。公共運輸労組国民年金支部のパクチュヌ支部長は「OECD加盟国中、わが国が高齢者の自殺率、貧困率とも1位なのにパククネ大統領は公約を破って国民年金制度を破綻させようとしている」と怒りもあらわに労働者の力で国民年金制度を死守する決意を語った。
 公安弾圧糾弾や生存権保障を要求する貧民・障害者などの発言、パフォーマンスなどがあり、最後に、民主主義破壊と労働弾圧を糾弾し、公共性強化のために闘おうという大会決議が全参加者の総意で確認された。
 大会後の都心デモに対し、不当にも阻止線を張って行く手をさえぎる警察部隊と激突! 民主労総を先頭に警察の封鎖を突破したデモ隊は、全車線を占拠し「パククネ退陣!」を叫んだ。
 国民ゼネスト大会に掲げられた「このままでは生きられない!」の言葉は、イスンマン(李承晩)政権を打倒した1960年4・19革命の時のスローガンだ。世界最強の労働組合=民主労総を軸に新自由主義を打ち破る革命的闘いがついに始まったのだ。
 動労総連合は同日、JR貨物本社への抗議行動に決起し、国際連帯闘争を貫徹した。
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