団結街道裁判闘う 裁判長交代で更新意見

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週刊『三里塚』02頁(0895号02面07)(2014/05/12)


団結街道裁判闘う
 裁判長交代で更新意見


 4月28日、千葉地裁民事第3部で団結街道裁判が開かれた。この日は、裁判長が多見谷寿郎から廣谷章雄(ひろたにふみお)に交代したため、更新手続きとして顧問弁護団が意見陳述を行った。 第3誘導路建設と一体で市東孝雄さんを天神峰から追い出そうとする団結街道の封鎖・廃道を、被告の成田市とNAAは、「もともと空港予定地内にある道だから廃止した」「代替道路を用意したから適法」などと詭弁を弄している。南台の畑へ市東さんは、危険なヘアピンカーブを含む旧県道などを3倍の時間をかけて往復している。
 道路法では、現に耕作している農地に接している道を農家の意向を無視して「必要なし」と決めつけ廃止することはできない。成田市自体も、今までこのような廃止をした前例はない。弁護団は、この廃道・封鎖が農地取り上げと一体の農民の生活を破壊するものだと力を込めて陳述した。この正しさが法廷を圧倒すると廣谷裁判長は、「陳述は必要ない」とばかりに「予定は30分だ」と繰り返し威圧する。弁護団は「更新意見の陳述は原告の権利だ。それを認めないのか」と抗議しながら貫徹した。
 その後、異例にも、廣谷裁判長は、「この裁判では争点は道路法10条でしょ。第3誘導路建設の正当性を争いに入れるのか」と第3誘導路問題を審理の対象からはずそうとするかのような問いかけを行ってきた。これは、追い詰められた被告側に呼吸を合わせた動きだ。次回期日を7月8日として閉廷した。
 千葉県弁護士会館で報告集会を伊藤信晴さんの司会で開き、葉山岳夫弁護士を始め弁護団が廣谷裁判長と対決して闘うことを訴えた。動労千葉、関実、市東さんの農地取り上げに反対する会が発言し、動労千葉の滝口誠さんは国鉄闘争を闘う決意を表した。
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