ジェットスターも大量欠航 LCCの化けの皮はがれる

週刊『三里塚』02頁(0897号02面04)(2014/06/09)


ジェットスターも大量欠航
 LCCの化けの皮はがれる


 LCC(格安航空会社)の危機がいっそう深まっている。本紙前号で、ピーチ航空、バニラ航空がパイロット不足で、それぞれ2128便、154便を欠航せざるをえなくなった危機について報じた。
 残る1社のジェットスターも6月3日から11日まで飛ばす予定だった101便を欠航することにしたことが判明した。こちらは関西空港での整備体制が間に合わなかったことが理由。実は、同社はLCC3社の中でも札付きの〝ブラック企業〟で、国土交通省から何度も注意勧告を受けている。2012年の11月と13年の5月には、関西空港の拠点化=整備基地化を企てていながら、国交省から2度も却下されている。
 そして今回の再々延期である。去年の延期の裏には「貨物機のドアのへこみを隠していた」という整備不良隠しがあった。JR北海道なみの安全無視だ。
 他方、バニラ航空では、4月の搭乗率の落ち込みが異常に大きい。3月の搭乗率は国内線で80%、国際線で78%、合わせて79%だったのが、4月に入ると国内線でなんと42%、国際線で67%、合わせて51%という下落ぶりだ。LCCの化けの皮がはがれてきた。
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