「闘いの原点ここにあり」 全学連 反対同盟と交流会

週刊『三里塚』02頁(0900号02面03)(2014/07/28)


「闘いの原点ここにあり」
 全学連 反対同盟と交流会

(写真 7・13集会の後、全学連は反対同盟と交流会を行った【成田市天神峰 市東さん宅離れ】)

 7・13闘争の集会・デモ後に首都圏を中心に全国から集まった学生と反対同盟・市東孝雄さん、萩原富夫さん、伊藤信晴さんとの交流会が市東さん宅はなれで開催された。学生運動と三里塚闘争の新たな発展の出発点とも言うべき画期的な交流が勝ち取られた。
 冒頭、現地行動隊の司会から、「7月1日の安倍政権による集団的自衛権の行使容認の閣議決定で『戦争か革命か』の時代に突入した。空港反対闘争の位置はまた一段上がった。第3滑走路計画は反対運動つぶしの攻撃だ。それを打ち破る今日の集会とデモが成功した。安倍政権の攻めの農業との対決、農民の未来も、市東さんの農地決戦にかかっている」と提起がなされ、参加者の自己紹介へと移った。
 新入生からは、「反原発の運動などが盛り上がる中で、国策に抗して実力で闘うことが正しいということを全国に知らしめることのできる闘いだ」(慶応大)、「ずっと来たいと思っていた。援農に入って、農業をしながら生きているということを国が奪おうとしていることを実感した」(上智大)、「僕らも絶対反対の闘いをするんだ。今日の警備体制からも三里塚闘争の重要性を感じた」(神奈川大)と実感が述べられた。
 続いて、他の学生からも感想や決意が語られた。「三里塚は弾圧との闘いの聖地。この間、仲間が逮捕された。絶対警察を許さない」(首都圏)、「人生をかけて社会に声をあげていけるのか、多くの学生が考えている。闘いの原点がここにあるとあらためて思った」(京都大)、「石原伸晃の『最後は金目でしょ』は許せない。空港反対闘争も同じものと闘っている」(福島大)、「全国に学生自治会をつくり、その団結力を三里塚へと傾注していきたい」(全学連坂野陽平書記長)。
 その後、反対同盟の三氏からそれぞれ三里塚闘争にかける思いが語られた。「何回もだまし討ちのような形で攻撃を受けてきたが根性がすわってきた。奴らは、金さえ出せば農民は動くと考えている。福島や沖縄の問題も同じだ。全国の闘いと一体で闘いぬく。自分で感じたものを持ち帰って仲間に知らせて欲しい」(市東さん)、「48年闘い続けてきたことは奇跡的なこと。家族の一致がないとできない。力んでやっていたら長続きしない。自分の素の気持ちを表現していきたい」(萩原さん)、「第3滑走路計画は、安倍政権がアジアでの勢力圏争いでの敗勢に巻き返しをかけ、本気でアジアを制圧するという宣言だ。滑走路を3500㍍にすると言っている。兵站基地として位置づけ、軍用機を飛ばすためだ」(伊藤さん)。
 時折離着陸する轟音に会話を阻まれながらも、周辺農民から差し入れられたトマトを食べながらの交流は、斎藤郁真全学連委員長に対し「テレビ番組に出てたときは、大丈夫かなと心配したけど、今じゃすっかり闘士だね」などとざっくばらんに話が進んだ。
 最後に司会から、「三里塚闘争で学生運動をつくろう」との決意と全学連大会の提起がされた。
このエントリーをはてなブックマークに追加