やぐら裁判 結審策動を阻む NAA不当提訴を弾劾

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週刊『三里塚』02頁(0907号02面04)(2014/11/10)


やぐら裁判
 結審策動を阻む
 NAA不当提訴を弾劾

(写真 弁論後の報告会【10月28日 千葉市】)

 10月28日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で天神峰やぐら裁判が闘われた。前回9月2日、被告・成田空港会社は廣谷裁判長から「やぐら、看板について、反対同盟の所有であるかどうか、文書で見解を提出するように」という命令を受けていた。そしてこの日、従来の態度を一変させて、「認める」と陳述したのだ。
 しかし、許せないことに、「認めたのだからこの確認の利益はない。提訴却下にするように」と裁判長に要求したのだ。所有を認めたのだから「やぐら、看板は反対同盟の所有だ」という判決でなければならない。
 廣谷裁判長は結審を露骨にほのめかし「機は熟したと思うのだが」と切り出した。弁護団が立って次々に反論した。「NAAは、東京高裁での農地裁判では、市東さんの所有物として目録に載せたままで撤去を求めている。こちらでは反対同盟所有を認めるとすると、どう整合性をつけるのか」。NAAの代理人弁護士は「別件は別件で対応します」などと、口先のその場しのぎでのりきろうとした。結局裁判長は「NAAの矛盾した態度について再度の主張をしたい」という弁護団の要求を認めざるをえず、結審は粉砕されたのだ。他方、NAAは10月10日付で、本紙既報の通り「やぐら、看板の明け渡し」を反対同盟に求める新たな裁判を起こした。NAAを弾劾せよ。
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