全力で衆院選勝利へ 戦争・改憲の安倍・自民党倒せ 12・2鈴木たつお候補が第一声

週刊『三里塚』02頁(0909号01面01)(2014/12/08)


全力で衆院選勝利へ
 戦争・改憲の安倍・自民党倒せ
 12・2鈴木たつお候補が第一声

(写真 荻窪駅前で訴える鈴木たつお候補【12月2日】)

(写真 宣伝戦出発にあたってシュプレヒコールを行った【12月2日 杉並区天沼】)


 11月21日、安倍政権がついに解散―総選挙に追い込まれた。「7・1集団的自衛権行使」宣言、原発再稼働の推進、沖縄県知事選での敗北そしてアベノミクスの正体露呈。こうした戦争と改憲にむかった政治に対する労働者人民の怒りによって、安倍政権は倒された。革共同は、今次総選挙に東京8区(杉並区)に鈴木たつお候補を押し立てて、安倍政権と自民党に引導を渡す決戦を決意した。民営化・外注化・非正規化など矛盾の一切を労働者・農民に押しつけて延命を図る新自由主義の打倒へ、大きく飛躍する時だ。「労働者が主人公の社会を作ろう」の声を、街頭に満ちあふれさせよう。市東さんの農地強奪攻撃と第3滑走路建設に正面から激突する三里塚もこの決戦の一端を担って決起する。全力で鈴木候補の当選をもぎりとろう。
 「いよいよ衆議院選挙、この社会を根本から変える闘いが始まりました。その先頭に立つ鈴木たつお候補とともに闘いましょう!」
 12月2日朝、東京西部ユニオン北島邦彦副委員長(元杉並区議)の司会で出陣式が始まった。立候補届出が完了し、選挙ポスターは2番。すでに区内全域にポスター張りが出動、選挙事務所のビルには鈴木候補の写真入りの大懸垂幕(けんすいまく)がお目見えした。
 鈴木たつお候補が出陣の決意を語った。都知事選以来のピンクマフラーがお似合いだ。
 「国債の格付けがまた落ちました。株の暴落、金利の上昇が始まろうとしています。この日本社会、資本主義社会が完全に行きづまった。労働者人民が踏みにじられ、生きられなくなっている。それを戦争で突破しようとする安倍内閣だ。労働者が生きようとするならば、この社会をひっくり返し、労働者が主人公になる社会に根本的につくり直すしかない。動労千葉、動労水戸、鈴コン分会などが労働者の力ある勢力として登場している。これを政党として、政治勢力として登場する。そのスローガンは、労働者が主人公になる社会の建設です」「戦争など絶対に許さない。消費税は全廃だ。福島の怒りと連帯し、その怒りをわがものとして全原発廃炉、川内原発の再稼働など絶対に許さない。皆さん、がんばりましょう」
 続いて、応援に駆けつけた動労千葉の田中康宏委員長がともに闘う決意を語った。「安倍政権がもたらしたのは、貧困と戦争だけだ。株価だけが上がって、この社会が進むのか。こういうことをやった安倍政権が、足もとから崩れ落ちようとしている。3・11福島原発事故―福島を圧殺して原発の再稼働をやろうとしている。安倍政権を倒そう。そして闘う労働組合をよみがえらせて、本当の労働者の政党をつくろう」
 区民を代表しマイクを握ったTさんが「迷うことなく投票できる候補を擁立できた杉並区民は幸せだ。石原伸晃を落とそう」と応援演説。
 憲法と人権の日弁連をめざす会の高山俊吉弁護士が「アベノミクスという言葉のからくりを徹底的に追及する必要がある」と強調し、安倍政権が何をやってきたのかを暴き、「本当のことを言う鈴木たつお候補とともに疾風怒濤の13日間の選挙戦を闘いぬこう」と訴えた。
 最後に街宣隊の若い力を代表し、全学連の斎藤郁真委員長が「歴史を塗り替える巨大な選挙戦。この社会を根本から変える闘いになる」と宣言し、団結ガンバローの音頭をとった。
 この後、鈴木候補は荻窪駅前で第一声の演説を行い、選挙戦に打って出た。

三里塚勝利に援軍

 鈴木候補の政策は6つ。まず憲法改悪と戦争を必ず阻むということだ。戦争のできる国にむかった安倍政権の暴走を絶対にとめるために「何としてもこの衆院選に勝利する」と訴えている。
 第二に、具体的に戦争法案を阻止するということだ。「今度の解散・総選挙は集団的自衛権を行使する法的整備のための選挙として狙われている」とし、「労働組合の闘いと結合して戦争法案を阻止する」と強調している。さらに沖縄・辺野古新基地建設を阻止し、三里塚の農地取り上げを許さないことをアピールしている。
 第三に、民営化・外注化、非正規職化によって労働者を奴隷にする政策に断固反対することを訴えている。そのためには闘う労働組合をよみがえらせることが必要であり、具体的には国鉄解雇撤回闘争を軸とした政府・資本との対決を主張している。
 第四に、原発再稼働絶対反対・全原発廃炉の実現だ。そのために川内原発の再稼働を許さないこと、福島の怒りと結合し、避難・保養・医療の拠点であるふくしま共同診療所の活動を前進させることを訴えている。そして「金目でしょ」発言の石原伸晃前環境相を落選させて、勝利することの大切さを強調している。
 第五に、「医療・介護・年金を奪うな、生活破壊の消費税は全廃を」の政策を掲げている。「国の借金は誰が作ったのか」と問い、それは政府・日銀・大資本である、として大金持ちがいっそう肥え太る一方で、労働者や弱者が借金のツケを押しつけられていく構造を弾劾し、消費税に反対している。
 第六に、特定秘密保護法・盗聴法に反対し、公安警察による弾圧を許さず、無実の星野文昭さんを取り戻すことだ。今国会では、「国際テロリスト財産凍結法」が可決・成立した。さらに特定秘密保護法・盗聴法が狙われており、「現代の治安維持法」の復活が画策されている。これらの弾圧法に真っ向から反対していくことを宣言している。さらに裁判員制度廃止、獄中40年の無実の政治犯=星野文昭さんを取り戻す再審の開始を訴えている。あと1週間、猛然と闘おう。
 鈴木候補の勝利は三里塚における市東さんの農地強奪攻撃、第3滑走路攻撃を打ち破る大きな援軍だ。当選のためにともに闘おう。

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