団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0910号01面04)(2015/01/01)


団結街道


 誰も支持していない自民党。誰も恩恵を受けていないアベノミクス。なのに291議席。怒りに堪えない。戦後最低の52%という今次衆院選の投票率は、政治への無関心ではなく、既成政治に突きつけられたNO!であろう▼安倍首相は「この道しかない」と言う。「〝この道〟とは〝戦争への道〟だ」と、東京8区で立候補した鈴木達夫さんは看破した。鈴木さんへの1万7千票は、安倍の戦争政治に立ち向かう1万7千杉並区民の決起だ。労働者の生きる道が示されたのだ▼成田では衆院選と合わせて市長選が行われ、小泉一成市長が無投票で3選された。1年前の芝山町長選は、12年ぶりの選挙で相川勝重町長が5選されたが、それまで3期も無投票だった。ともに国交省から副市長、NAAから副町長を迎え入れ、危機にあえいでいても成田空港に依存しきった行政を続けている。地元財界・既成政党にとっては、やはり「この道しかない」から無風なのだ▼当選インタビューで小泉市長は「第3滑走路は選択肢のひとつ。抜本的な騒音対策とセットで取り組む」と答えた。〝抜本的な対策〟などあるのか? 本気で騒音問題を〝解決〟するには、住民をたたき出すしかない。対決構造はますます非和解だ▼「この道しかない」ほど敵は危機なのだ。2015年、怒りの決起で「この道」をつぶし、労働者人民が主人公の社会をつくろう。市東さんの農地を守る3万人署名・周辺一斉行動の飛躍と、労農連帯・国際連帯の深化で、三里塚は農地裁判に勝利し、安倍打倒の先頭に立つ。
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