農地死守へ3万人署名に全力 高裁前ビラ、都心で街宣展開

週刊『三里塚』02頁(0913号01面02)(2015/02/09)


農地死守へ3万人署名に全力
 高裁前ビラ、都心で街宣展開

(写真 3・4控訴審に向け東京高裁前ビラまきを行った三里塚闘争支援連絡会議【1月28日】)

 反対同盟と三里塚闘争支援連絡会議は、3月4日の第4次署名提出にむけて農地を守る3万人署名を加速させる闘いに本格的に突入した。
 1月20日、千葉地裁で開かれた天神峰やぐら裁判終了後、千葉市富士見の繁華街に移動して、市東さん署名を訴えた。2時間で61筆。
 さらに1月25日、反対同盟は周辺一斉行動を行い、その午後、千葉市での市東さん署名に取り組んだ。千葉市富士見および千葉市中央公園入口に反対同盟と支援が展開して、150筆を集め、午前中の一斉行動で獲得した分と合わせて199筆を積み上げた。 
 そして1月28日、支援連絡会議は、控訴審第4回弁論に向けた連続的な東京高裁前の早朝街宣の第1回目を行った。
 「偽造文書にもとづく解約許可は無効だ! 小林昭彦裁判長は審理を尽くせ!」と銘打ったビラを配布し、裁判への注目と3月4日の裁判所包囲闘争および傍聴への参加を訴えると、500枚用意したビラが次つぎと霞が関の労働者・市民に吸い込まれていった。寒風吹きすさぶ朝にもかかわらず、用意したビラをすべて配布した。
 昼前からは場所を上野に移して署名活動。2時間で105筆の署名を集めることができた。
 上野公園入口では全国から上京した人々が行きかう。修学旅行や見学実習に来る高校生たちも多い。北海道・恵庭の40代の男性に「農地取り上げ反対の署名をお願いします」と声をかけると、急ぎ通り過ぎようとしていたにもかかわらず「ああ、三里塚ですか」とすぐさま反応して署名をしてくれた。「頑張ってください」と激励された。
 対応した現闘員はあらためて三里塚闘争の大きさ・歴史を感じた、と語った。また、「ああ、千葉は森田健作が知事だものね。あれはだめですよ。住民のことなんか何もわかっていない」と言って署名してくれた60代の女性もいた。
 署名した人は、ほとんどの人が「がんばってください」と声をかけてくれた。
 2月4日にも東京高裁前での早朝ビラまきに取り組みその後、上野公園で市東さん署名を訴えた。この日は反対同盟の伊藤信晴さんも参加した結果、前回を上回る117筆の協力をえた。3万筆達成への闘いは勢いを加速させている。
 この後も3月4日まで、空港周辺住民への訴え、東京高裁前の早朝ビラまきと東京繁華街での署名集め、千葉市そして成田駅頭での署名運動に取り組む予定だ。さらに労働組合、農業関係団体などへの働きかけも強める。3月4日は3万筆に近づく署名簿を何としても小林昭彦裁判長に突き付ける決意だ。
 3月4日の弁論は小林裁判長の結審策動との激しい闘いとなる。積み上げた署名数が何よりの力となる。全国で市東さん署名への取り組みを強めよう。
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