団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0914号01面06)(2015/02/23)


団結街道


 昨年4月、漫画「美味しんぼ」の「福島の真実」と題するシリーズで、主人公らが福島原発を訪れた際に鼻血を出す描写が掲載され、大きな話題となった。政府・マスコミがよってたかって「そんなことはない」「風評被害をあおる」と非難した問題だ▼先ごろ、原作者の雁屋哲氏がこの問題に対する自身の見解をまとめた「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」という本を著された。表紙には「何度でも言おう。『今の福島の環境なら、鼻血が出る人はいる』これは〝風評〟ではない。〝事実〟である」のコピー文句。氏は言う。「風評被害という言葉によって、どれだけの人が真実をいう口をふさがれたでしょうか」と。最終章「福島の人たちよ、逃げる勇気を」に、氏の真剣な思いが込められている▼さまざまな感想はあるだろうが、福島の現実を明らかにした問題提起であったことは間違いない。しかし、福島の怒りや現実に向き合うのではなく、すべてを押し隠すために雁屋氏へのバッシングがなされたのだ▼そして今日、「帰還」と「復興」で福島全体に「もう終わったんだ」「黙れ」という攻撃がなされ、反原発の先頭で闘う福島の学生にデッチあげ弾圧がかけられているのだ▼福島の現実を消し去ることなどできない。福島の激しい怒りは収まらない。この怒りと今こそ団結しよう。3月11日、郡山へ集まろう! 川内原発の再稼働粉砕へ!
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