第3誘導路裁判 リスク 厚木の10倍 騒音被害のひどさ追及

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週刊『三里塚』02頁(0915号02面05)(2015/03/09)


第3誘導路裁判
 リスク 厚木の10倍
 騒音被害のひどさ追及

(写真 第3誘導路裁判の後の報告会【2月24日 千葉県弁護士会館】)

 2月24日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)において第3誘導路裁判の弁論が開かれ、反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生が市東孝雄さんを追い出すためだけに造られた第3誘導路への怒りをもって闘った。
 弁護団はすでに、市東さん宅周辺での騒音調査の結果を松井利仁・北海道大学教授が分析したデータに基づいて、成田空港の騒音と健康被害の状況を明らかにした。そして今回、新たな準備書面で主張を補充した。
 日本における騒音規制は非常に遅れている。夜間騒音は特に大問題で、住民の健康被害は、具体的にさまざまな病気・疾患となって表れている。 第4次厚木基地爆音訴訟では、自衛隊機の午後10時から翌朝6時までの飛行を差し止める画期的な判決が出された。ならば成田はどうなのか。夜間の騒音が人体に与える影響という点では、厚木騒音被害の10倍以上になる。夜間飛行はただちに差し止められなければならない。
 弁護団の堂々とした陳述が法廷を圧倒した。
 千葉県弁護士会館で報告会が開かれ、葉山岳夫弁護士を始め顧問弁護団が発言し、騒音問題を焦点として闘う意義を解説し、第3誘導路粉砕への決意を述べた。
 動労千葉、関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会が連帯発言を行った。動労千葉の後藤俊哉さんは、3・14ダイヤ改定での特急廃止・削減に対する住民の怒りが高まる中で、銚子と館山で集会を開くことを報告した。さらに霞が関での3・4農地裁判控訴審闘争、成田市栗山公園での3・29全国総決起集会に動労千葉も全力で参加する決意を表した。
 最後に司会の伊藤信晴さんが、市東さん農地取り上げ反対署名の数がついに2万を突破したことを高らかに報告した。さらに3・4東京高裁提出へ向け全力で署名を集めることを訴え、集会を締めくくった。
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