反原発福島行動に1100人 農民会議、反対同盟が登壇

週刊『三里塚』02頁(0916号01面03)(2015/03/23)


反原発福島行動に1100人
 農民会議、反対同盟が登壇

(写真 「福島圧殺と被曝の強制許さない」と集まった1100人の労農学市民【3月11日 郡山市民文化センター】)

 原発事故から丸4年を迎えた3月11日、「再稼働、首切り、もうたくさんだ。怒りを力にたちあがろう、つながろう/3・11反原発福島行動'15が郡山市民文化センター大ホールで開かれた。
 午後1時、主催者あいさつを国労郡山工場支部の橋本光一さんが行った。「二つの希望がある。被曝労働を拒否してストで闘う動労水戸。ふくしま共同診療所だ。各地域に動労水戸のような労働組合をつくり全国・全世界から核と原発をなくそう」と呼びかけた。
 「全国からのアピール」では、沖縄IJBS労組の富田晋委員長と、長崎の被爆者・城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんが発言。富田さんは「福島と連帯して国鉄闘争を軸に闘う」「三里塚と連帯する」と述べ、城臺さんは「1945年、男性の平均寿命は23・9歳。70年間で長くなった平均寿命が、原発再稼働で再び脅かされている。市民と労働者の力で打ち破ろう」と訴えた。
 次は「福島からのアピール」。最初に男子高校生が「浜通りに高レベルの汚染土を運ぶと道路の線量がまた高くなる。絶対に負けません」と発言。福島大生の樋口正太郎さんは「福島大学で逮捕された仲間の釈放をかちとった。反原発運動をつぶそうとする大学を変える」と訴えた。
 南相馬市小高区で仮設住宅で暮らす女性が「復興」のうそを暴いた。
 「農民からのアピール」が行われた。全国農民会議共同代表の鈴木光一郎さんが、反対同盟の市東孝雄さん、萩原富夫さんらとともに登壇。「福島の農民は安全な野菜を届けるよう努力している。再稼働を絶対に許さない。三里塚反対同盟と固く連帯して闘う」と述べた。市東さんはまず3万人署名への協力に感謝した後、農地裁判の結審を強行した東京高裁を弾劾し「安倍政権を許さない。3・29三里塚現地集会の成功で反撃したい」と訴えた。
 動労水戸を代表して昨年末に加盟した會澤憲一さんと、大子支部の羽部圭介さんが発言。それぞれ「人間の手に負えない原発はいらない」、「常磐高速道や常磐線の代行バスを走らせている。こんな高線量の場所を走ってはならない」と訴えた。ふくしま共同診療所の布施幸彦院長が3月8日に行われた『被曝・医療 福島シンポジウム』の成功を報告した。福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんは「政府や東電に対して闘う仲間同士が攻撃しあうような状況を許してはなりません」と訴えた。午後2時46分、椎名千恵子さんの呼びかけで黙祷(もくとう)をささげ、集会宣言をふくしま合同労組の藤井千賀子さんが提案。デモは郡山駅前までの行進で市民との合流を果たし、再稼働阻止の闘いを強めることをアピールした。
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