5・3横浜 改憲阻止集会に3万人 反対同盟、支援連 市東さん署名訴え1692筆

週刊『三里塚』02頁(0920号01面03)(2015/05/25)


5・3横浜 改憲阻止集会に3万人
 反対同盟、支援連 市東さん署名訴え1692筆

(写真 改憲阻止5・3集会の会場で市東さんの3万人署名を集める反対同盟と支援連【横浜市】)

(写真 改憲阻止集会には臨港パークを埋め尽くす3万人の労農学市民が集まった【横浜市】)


 神奈川県横浜市の臨港パークで開かれた「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会〜戦争・原発・貧困・差別を許さない」の集会に反対同盟の伊藤信晴さん、三里塚現闘、全学連三里塚現地行動隊が参加するとともに、会場で市東さんの農地取り上げを許さない3万人署名運動を行い、1692筆の成果をえた。
 伊藤さんが「今の成田空港は需要がないのにわざわざ造ろうとしている。3本目の滑走路の狙いは戦争のため。市東さんを追い出すのも同じ目的だ」と訴えると多くの人が署名に協力してくれた。署名者の方から「必要のない滑走路を造るのは軍事のためでしょ」と語って署名してくれる人もいる。
 また、主婦の二人連れは「今さら羽田に国際線を持ってくるのならそもそも成田空港なんかいらなかったっていう話でしょ」「いらない空港のためにあれだけの犠牲者や逮捕者を出すなんて許せない」と語って署名した。さらに故戸村一作委員長の親せきの人も署名した。
 暑い中、全員の奮闘が実り、署名は千七百筆を獲得、総数でも2万6234筆になった。
 集会には、3万人以上が集まり、安倍戦争政治に対する人びとの怒りの大きさが示された。
 作家の雨宮処凛さんは「戦場に行くのは貧しい人たち。集団的自衛権行使で命を使い捨てられるような人が、国内からも生み出されるのではないか。経済や何かのために人の命が犠牲になる社会を止めたい」と訴えた。次いで発言に立った大江健三郎さんは、安倍首相が4月29日に米上下両院合同会議で行った演説に対し「あまりにも露骨なウソ。だが日米両国ではっきりとした拒否の言葉が述べられることはなく、それをどうひっくり返すかが大きな問題だ」とし、安倍首相が夏までの安全保障関連法案の成立を公言したことに対しても「安倍は日本の国会でそのことについてはっきり述べて、われわれ日本人の賛同を得たことはない」と強調した。
 作家の沢地久枝さんは「私たちは今、あの人(安倍首相)を引きずり下ろしてやりたい」「戦後70年間、日本は戦死者を1人も出していない。こんな国はない。この次の段階になったとき、戦後70年間戦死ゼロできた歴史が切り替えられた年が2015年だった、とならないようにがんばっていく」と結んで大きな拍手を受けた。
 この他集会場ではさまざまな課題を闘う労働者や市民の多彩な発言を受け、「私たちは、平和といのちの尊厳を基本に、日本国憲法を守り、生かします。集団的自衛権の行使に反対し、戦争のためのすべての法制度に反対します」という集会宣言を採択して、5、6月国会闘争を強めることを確認した。

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