5・24一斉行動 第3滑走路阻止アピール 署名総数2万8千こえる

週刊『三里塚』02頁(0921号01面02)(2015/06/08)


5・24一斉行動
 第3滑走路阻止アピール
 署名総数2万8千こえる

(写真 一斉行動の一環として、辺野古新基地反対の国会包囲行動【ヒューマン・チェーン】に参加した反対同盟【5月24日 衆議院第2議員会館前】)


 5月24日、三里塚反対同盟と支援連は、第25回の空港周辺地域一斉行動に立ち上がった。
 午前8時30分に、反対同盟と支援が、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合。行動前の意思統一を行った。東峰部落の萩原富夫さんが5・15〜17の沖縄闘争の報告を行った。さらに農地取り上げに反対する署名が2万7千を大きく超えたことを確認するとともに、近づいている6・15耕作権裁判への取り組みの重大性を強調した。そして午後には沖縄に連帯して東京・国会前に進出する方針を確認した。
 市東孝雄さんは「最近、『空港問題は終わった』という雰囲気をねつ造する利権屋やマスコミキャンペーンが展開されている。5月18日に記者会見を行った元反対同盟員・石毛博道らの第3滑走路策動が典型だが、追いつめられてのあがきだということをはっきりさせよう。普段通り堂々と一斉行動、署名集めをやり抜こう」と提起した。
 この日の「反対同盟ニュース」第20号は、石毛博道(芝山町菱田)が、「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」の設立へ向けて記者会見を開いたことを報じた。芝山町への新滑走路の誘致活動を大々的に行うというのだ。何という恥知らずか! 「元反対派」の肩書きで反対運動つぶしと闘争史偽造を図ってきた石毛は、NAAの第3滑走路攻撃の手先となり、利権屋の正体をあらわにしたのだ。北原鉱治事務局長は宣伝カーに乗り込み、川上地区、多古町などでのスポット演説を精力的に展開した。「みなさんが住むこの地域に、第3滑走路など造らせてはなりません。この肥沃ですばらしい地域を守りましょう」と声を振り絞った。
 宮本麻子さんが回っている川上地区では、「反対同盟ニュース」が好評で、「いつも何部かコピーして知人に渡しているんだよ」という人もいた。宮本さんは今回からその人に「ニュース」を余分に手渡すようにしたと話していた。
 また芝山町菱田地区を回った三里塚現闘からは、石毛本人が第3滑走路推進のパンフレットを地域に配って歩いたが、各所ではねつけられているとの報告がなされた。第3滑走路策動を地域住民とともに粉砕しよう。

辺野古基地反対、国会包囲に合流

 市東さん、萩原さん、伊藤信晴さん、太郎良陽一さんは車両に分乗し、午後1時前に首都中枢、永田町の国会前に到着した。この日は沖縄・辺野古新基地建設に反対する「5・24首都圏アクション国会包囲ヒューマンチェーン」が行われる。市東さん署名を開始した。「成田空港がまた農民の農地を奪おうとしています」との訴えに、次々と署名が寄せられ、会話が弾んだ。「三里塚には昔行ったよ」と思い出を熱く語る年配者も多い。市東さんが反対同盟の新カラーリーフレットを手渡し、「私です」と表紙の写真を指すと、「本当だ!」と感激する人も。国策に屈せず、クワをふるって農業に精を出す姿が、辺野古基地建設への怒りで駆けつけた人びとの心をとらえた。
 国会周囲は続々と集まってくる人びとでたちまち熱気が高まり、2時からリレートークが始まった。反対同盟は全参加者とともに2回にわたるヒューマンチェーンで力強く国会を包囲した。参加者は1万5千人と発表された。この日は480筆の市東さん署名が寄せられた。三里塚から霞が関に攻め上り、沖縄圧殺をもくろむ安倍政権への巨大な怒りと合流して闘いぬいた一日だった。
 市東さん署名は6月2日、合計28127筆になった。

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