9月国会・国鉄決戦を全力で闘い 10・11全国集会に総結集を 反対同盟一斉行動 最高裁署名で126筆 第3滑走路策動に反撃

週刊『三里塚』02頁(0926号01面01)(2015/08/24)


9月国会・国鉄決戦を全力で闘い
 10・11全国集会に総結集を
 反対同盟一斉行動 最高裁署名で126筆
 第3滑走路策動に反撃

(写真 最高裁・緊急5万人署名をスタートさせた反対同盟一斉行動【写真は打ち合わせ=8月23日 成田市天神峰】)

(写真 旧下総町の騒音下地域を回り署名を依頼する反対同盟事務局の太郎良陽一さん【8月23日】)


 日帝・安倍政権による安保・戦争法案に日本全国から怒りのうねりが巻き起こっている。8・15安保法制反対集会、8・20全学連国会闘争、動労千葉の8・23決起集会を先頭に、国会周辺で、全国で闘いが前進している。これらと呼応して反対同盟は8月23日、28回目の一斉行動を成功させ、「最高裁・緊急5万人署名」を本格的に開始した。あせりにかられた第3滑走路策動の実態も露呈してきた。そして9月14日、耕作権裁判の再開第2回弁論が開かれる。この裁判闘争は最高裁の農地法裁判と連動し、市東さん側が主導権を握る攻勢的で重要な闘いだ。全力で結集しよう。50年目に入った三里塚闘争は、安倍戦争政治との対決の最先端にせり上がった。全力で市東さん5万人署名を。10・11三里塚全国集会を安倍政権打倒の集会として大成功させよう。

最高裁・緊急5万人署名集めよう

 安倍政権による安保戦争法案への怒りと決起が全国的に高まる中、これと一体の闘いとして三里塚現地で、反対同盟による周辺地域一斉行動が闘われた。今回で28回目。 いつもどおり、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに支援連の仲間が集合した。市東さんがあいさつ。「暑い中ですけど、28回目の一斉行動、がんばりましょう。ここへ来て、第3滑走路について『千葉日報』が上、中、下と連載でキャンペーンを始めるなど、動きが活発化しているが、彼らの狙いは利権。こんなものを許してはならない。今日から本格的に5万人署名を開始する。新しいリ―フレットもできた。相手は最高裁なので、いつ判決が下りるか分からない情勢だけど、団体・個人を問わず賛同人を募るという新しい試みを始めたい。みなさんよろしくお願いします」と檄を飛ばした。
 『反対同盟ニュース』第23号は、5万人署名を訴え、第3滑走路推進の動きを射抜くものとなっている。9時過ぎ、それぞれ担当地域へ飛び出して行き、午後5時まで熱をこめて署名を訴えるとともに、第3滑走路推進の動きを弾劾し、周辺住民との討論を重ねた。
 午後5時から報告の集まりが持たれた。最初にこの日の成果が報告された。署名が126筆、賛同署名が5筆。萩原富夫さんが、「地元で一日でこれほど署名が集まったということに、怒りの高まりを感じる。唯一闘っているわれわれが希望の星になっている。この勢いでどんどん集めよう」と提起した。
 事務局員の伊藤信晴さんは、芝山町岩山地区を回って訴えた。「すべての家から署名をもらえたわけではないが、『反対同盟ニュース』が22号も配られているので、浸透し、全体としていい雰囲気で話ができた」と話した。さらに、「第3滑走路なんかができたら、騒音がさらにひどくなる。農業も後継者がおらず、TPPが締結されればコメ生産者はやっていけず、滅亡だよ」と深刻な不安感を訴える農民の声を紹介した。
 同じく事務局員の太郎良陽一さんは、旧下総町の騒音下地域を回った。「地裁や高裁の時に署名してくれた人の所に行ったが残念ながら留守だった。それでも新しい家で何軒か署名に協力してくれた。第3滑走路への関心と不安が強く、もっともっと話せば共感の輪を広げることができる、と実感した」と報告した。 支援連の仲間からも多彩で豊かな報告が行われた。「旧下総地区の騒音下を回りましたが、1軒で話し好きのおやじさんと熱い討論ができた。その人は元大工で、耕作者に無断で底地を売買したことに憤慨、空港反対運動への共感を示し、署名してくれた」「前回署名してくれた人を中心に回り賛同署名にも応じてくれ、さらに署名に協力してくれそうな家2軒も紹介してくれた」との報告もあった。
 三里塚地域を回った仲間からも賛同人を承諾してくれ、自分でも署名を集めるからと署名用紙を求めた人の話が紹介され、芝山町でも同様の申し出のあったことが語られた。
 さらに、石毛博道の地元を回った仲間からは「石毛に対する批判が噴出している」と報告された。全員の奮闘でこの日の署名、賛同署名の成果がかちとられた。そして、8月30日の反安保法案総ががかり行動との連携が話し合われ、成田駅前を制圧する街宣行動を反対同盟として取り組むことが決定された。

周辺からの支援

 市東さんの農地法裁判の最高裁署名が勢いよく動き出した。周辺地域からの支援も熱いものがあることが、この日の行動で示された。2年前からの地道な一斉行動の取り組みがじわじわと成果を出し始めている。
 反対同盟はさらに、全国の支援団体、支援者にむけて、5万人署名への取り組み、賛同人集めを訴えている。これらの闘いは最高裁決戦の前進のためであると同時に、新たな三里塚闘争陣形の構築だ。全力で応えよう。それをもって10・11全国集会に馳せ参じよう。

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