労農同盟をさらに発展させ 戦争法案粉砕・安倍打倒へ

週刊『三里塚』02頁(0926号01面03)(2015/08/24)


労農同盟をさらに発展させ
 戦争法案粉砕・安倍打倒へ


 三里塚闘争の勝利をめざす9月の闘いは何よりも安倍政権による安保法制粉砕の9月決戦と一体の闘いとして取り組まれなければならない。反対同盟は8月23日の周辺地域一斉行動の後の集まりで、総がかり行動が呼びかけている8・30行動への取り組みを話し合い、同日の午後1時30分から3時30分まで、京成成田駅前を制圧してビラまきなどを展開する行動を決定し、反安保法行動と連携することを確認した。 安倍政権は日を追うごとに追いつめられている。「8・15労働者・市民のつどい」は8月14日に発表された「70年談話」をこっぱみじんに粉砕し尽くす集会として大成功し、安倍政権を直撃した。
 他方、沖縄県うるま市沖での特殊作戦中の米軍ヘリコプターの墜落事故、神奈川県相模原市米軍補給廠での爆発炎上事故が起きた。労農学市民の怒りの決起はとどまることを知らず、国会で全国で連日行動が闘われている。これらがうねりとなって安倍政権打倒へと向かっている。
 そして、中国経済のバブルが崩壊した結果、ついに世界同時株安が現実化した。アベノミクスが誰の目にも分かる形で破産を開始した。何十兆もの年金資金を投入して買い支えを行って来た安倍政権。ついにそのインチキが露呈し、逆回転し始めた。投入してきた年金資金が大損・回収不能の危機に陥り始めたのだ。 国鉄決戦を軸に、「全国に動労総連合建設を」の闘いを進める中で、9月参院決戦に向かわなくてはならない。9月参議院決戦〜安倍政権打倒の先頭に立つ決意を反対同盟は語っている。
 さらに、9月は10・11三里塚全国集会にむけて闘いを開始する時だ。まず、農地法裁判最高裁決戦を本格的に前進させなければならない。8・23の反対同盟一斉行動では、「緊急5万人署名」への大きな手応えを得、賛同人も集まり始めた。
 新たなカラーリーフレットは、市東さんの家と畑のカラー写真を表紙にかかげ、「最高裁による強制収用を許さない」と強く訴えて、署名をアピールしている。反対同盟と支援連は「5万人署名は達成できる」との実感を共有している。9月は、国会前へ、霞が関へ、そして全国へ打って出るとと同時に5万人署名を集める計画だ。
 そして、第3滑走路推進の動きと対決し、真っ向から粉砕する闘いを実現しなければならない。7月31日の自民党「成田空港推進議連」の決議や先兵となった石毛博道らの「成田第3滑走路有志の会」の動きは、利権目当ての陳情運動だ。対する国土交通省の要求は「地元からもっと大きな声を上げてほしい」というものだ。「もう一つ空港を造るような話で大変」との現実を前に、三里塚闘争の実力闘争としての再爆発を恐怖している。三里塚50年の闘いの勝利が日帝・国交省を追いつめているのだ。
 そして、この第3滑走路要求の背景には、朝鮮半島有事をにらんだ軍事転用の狙いがあることが明らかとなってきた。安倍首相が「集団的自衛権の行使は朝鮮半島有事」と明言し、同時に4月27日の日米安保ガイドライン改定では「民間空港、港湾の軍事動員」が明記された。さらに新聞報道は、日本周辺有事の際の来援米軍の中継基地としての民間空港の決定的役割を暴露している。(2面記事参照)
 今こそ「軍事空港絶対反対」の旗を高く掲げよう。三里塚闘争勝利のカギはストライキで戦争を止める労働運動、労働組合を中心とした労働者階級との結合である。労農連帯をさらに強く、すべてを10・11全国集会の成功へ。
このエントリーをはてなブックマークに追加