全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 京大などで反戦ストを 自治会旗の下10・11へ 全学連三里塚現地行動隊長

週刊『三里塚』02頁(0928号02面01)(2015/09/28)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 京大などで反戦ストを
 自治会旗の下10・11へ
 全学連三里塚現地行動隊長


 秋分を迎えた現地では、稲刈り、トウモロコシの片付けやニンジンの草取り、ニンニクの種植え、大根、カブ、葉物の種まき等が行われ、夏の終わりを実感しています。市東さん宅前の庭には真っ赤な彼岸花が咲き誇り、透明感が増した秋空、まだ緑の濃い草木とのコントラストは美しく、私の最も好きな風景の一つです。
 かつては飢饉や戦争の際の非常食にもなった彼岸花は、稲刈りの直前に芽を出し、一日5㌢以上もの速さで成長、一週間で花を咲かせます。別名「葉みず花みず」と言われ、葉と花は同時には見られません。花が咲き終わった後に出てくる葉っぱによって冬の間に球根にエネルギーを蓄え、秋分の頃になると開花するというサイクルです。情熱という花言葉を持つ彼岸花は、決戦の秋を象徴する花であるようにも思えます。
 戦争と大失業の安倍政権を彼岸に追いやらんと闘われた戦後最大の安保国会のデモ(写真)について、「動員」で来ている労働者よりも自立した個人として来ている市民が多くすばらしいかのようにマスコミや一部主催者が宣伝しています。
 実際には労組旗が林立し、「個人」としての参加が多いとは言えないと思うのですが、私には、「個人としては来る分にはかまわないけど、労組や自治会としては来るな」という政府・資本の思いを代弁しているように思えます。職場・キャンパスで戦争動員阻止のストライキをやられることが安倍にとって最も打撃だからです。
 国会前で斎藤郁真全学連委員長は訴えました。「そもそも安倍が食べる食料、彼のスーツは誰がつくったんですか? 国家権力の言う『物質力』は、すべて日本と世界の労働者がつくったものです。社会の本当の力は労働者にあります。だから、労働者がストライキに決起した時に、戦争を止めることは必ずできます」。国会前に集まった人びとは、一人ひとり絶対反対の怒りが強いからこそ自主的・主体的に団結し、労組や学生自治会の旗を持ち、時には動員枠をも超えて国会に来ているのです。
 政府・資本と闘う最大の武器である党や労働組合、学生自治会をつくりたいという主体性・自主性を否定し、「偉い人」、「有名な人」に任せればいいんだという傲慢で卑屈なあり方が日本共産党スターリン主義やシールズ指導部に共通して貫かれています。
 私たちは敵が一人ひとりを分断しようとするからこそ、仲間とスクラムを組み、仲間の逮捕には怒り、体を張り、自らが損をすることも厭(いと)わず、分断を乗りこえて仲間のために闘います。その闘いの中で生まれる人間的な共同性の中に生きることにこそ未来があるのではないでしょうか。
 シールズ防衛隊は、「逮捕されると主催者やシールズに迷惑」などと言って本気で闘う者を排除し、全学連に対して旗を引きちぎり、旗ざおをへし折る武装襲撃を行いました。断じて許すことはできません。断固ファシストとスターリン主義反革命を粉砕しよう! 警察と一体で人間的共同性を否定し、破壊するあり方は三里塚闘争の勝利的地平の中で既に粉砕されています。「条件闘争で命は守れない」と原則を貫いてきた反対同盟と動労千葉を軸とする労農連帯の中にこそ未来があります。絶対反対と階級的団結こそが勝利を開きます。不当逮捕されたすべての人びとの奪還のために立ち上がろう!
 全学連は、国会前での圧倒的注目・期待にこたえるべく、この秋、京都大学・東北大学での反戦ストライキの実現、広島大自治会選挙勝利、法大自治会再建に向け全力で闘います。10・11に労組旗・自治会旗をはためかせ大結集しましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加