ゼネストで闘う民主労総 11・1大結集で国際連帯を

週刊『三里塚』02頁(0929号01面04)(2015/10/12)


ゼネストで闘う民主労総
 11・1大結集で国際連帯を

(写真 指名手配攻撃を打ち破って、9・23ゼネスト大会に登場して発言する民主労総のハンサンギュン委員長)

(写真 韓米軍事同盟反対デモ【8月15日 ソウル】)


 11・1全国労働者集会が目前に迫った。7〜9月安保国会決戦と、全国各地での動労総連合の結成をはじめとする階級的労働運動の前進が切り開いた地平の上に日比谷野外音楽堂1万人結集をかちとろう。11・1集会には韓国・民主労総が大挙結集する。民主労総は3波のゼネストを闘っている。
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 韓国では、パククネ政権による「労働市場構造改革」の攻撃が進められ、労働者1800万人の半数以上が非正規職、大卒の5人に1人しか正規の職に就けない現実が強制されている。韓国・民主労総は、資本による無制限の搾取の強化に対し、「労働者を生かすゼネスト」を訴え、すでに3波におよぶゼネストをたたきつけている。さらに「ひっくり返そう世の中を!」を統一スローガンに「民衆総決起闘争本部」を発足させ、11・14全民衆総決起大会に向け総進撃を開始している。 2009年の77日間にわたる工場武装占拠闘争を闘い、「解雇は殺人だ、ともに生きよう」のスローガンを生みだした金属労組サンヨン自動車支部の支部長であったハンサンギュン委員長は、「1987年の闘争以降、労働者が困難な中で必死に闘ってかちとった権利を全部もとに戻そうとしている」「今闘わなかったら、われわれの未来はもっと残酷なことになる」「これは敗北と屈従の歴史を終わりにするゼネストだ。もう生きられないと叫んでいる4千万の民衆が、再び生きがいを感じることのできる世界を私たちはつくる」と宣言し、絶対反対で闘う不退転の決起を呼びかけた。
 4・24第1次ゼネストでは、①パククネの「労働者を殺す政策」粉砕、②公務員年金制度の大改悪阻止、③現在時給5580㌆の最低賃金の1万㌆への引き上げ、④すべての労働者の労働基本権獲得、の4大要求を掲げ、全国2926の職場で26万9044人の組合員がゼネストに立ちあがった。
 三里塚を訪れたことのある民主労総元委員長タンビョンホ氏(現・指導委員)は「今後の3年間が韓国社会の未来を決める。労働者の役割と闘争が今ほど重要な時はない」と訴えた。
 7・15第2次ゼネストは、①労働市場構造改悪粉砕、②1万ウォンの最低賃金獲得、③公務員―全教組法外労組化と民主労総指導部拘束の労働弾圧粉砕、④公的年金・国民年金の強化、⑤4・16連帯弾圧および国会立法権否定のパククネ政権退陣、などの5大要求を掲げて闘われた。ソウルをはじめ全国14の地域拠点で集会が開かれ、5万人が参加、「民主労組の命運をかけた闘争が始まった」と2015年下半期闘争への戦闘宣言を発した。

労働者が主人公

 9・23第3次のゼネストでは、全国で5万人以上がストに入り、1万5千人が上京闘争を闘い、首都ソウルに集まった。政府・財界は、「政治ストは違法」と悲鳴を上げ、54人逮捕という大弾圧を行ったが、闘いの勢いをつぶすことはできない。
 ハンサンギュン委員長は「今や大統領官邸に向けて怒りの矢を放つ時が来た」と宣言し、「倒れても再び立ち上がる雑草のようになんとしても政権の心臓部まで進撃し、この地の2千万労働者と全民衆の人生に責任を負う歴史的第一歩を踏み出そう」と訴えた。
 解雇撤回闘争を団結の軸におき、「労働者こそ生産と社会の主人公」という労働者の誇りをかけ、職場・生産点でストライキにつぐストライキを叩きつけ、「非正規職撤廃」を正面課題として闘いを拡大し、パククネ打倒にのぼりつめている韓国・民主労総と固く団結しよう。日本において「朝鮮侵略戦争阻止・安倍打倒」の砦としてそびえたつ動労千葉と反対同盟を先頭に国際連帯を今こそ発展させよう!

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