第3誘導路裁判 供用差し止め求め 騒音は厚木基地の10倍

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週刊『三里塚』02頁(0929号02面06)(2015/10/12)


第3誘導路裁判
 供用差し止め求め
 騒音は厚木基地の10倍


 10月1日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で反対同盟の第3誘導路裁判の弁論が開かれた。反対同盟顧問弁護団は準備書面を提出し、成田空港がもたらしている周辺住民への騒音被害を弾劾する陳述を行った。
 特に7月30日に東京高裁で行われた第4次厚木基地爆音訴訟控訴審の判決を引き合いに出し、「同判決は住民の健康被害について、睡眠妨害の被害の程度は相当深刻」と認め、85W(Wは航空機騒音測定の単位で〈うるささ指数〉とも呼ばれる)以上の地域について、「高血圧、心疾患などの身体被害、身体障害に連なる重大な騒音レベル」と指摘した。
 ところが、成田空港周囲においては、天神峰の市東孝雄さん宅はなんと95W、東峰の萩原富夫さん宅は75W以上だ。75Wの騒音地域に5469戸の民家があり約2万人が住んでいる。「70デシベルを超える夜間騒音が発生する回数は天神峰で一日平均11・5回。これは厚木の約10倍だ」と資料を基にNAAを追及、裁判長に対して、暫定B滑走路と第3誘導路の供用差し止めを強く求めた。
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