11・1労働者集会 5700人が「ストライキで戦争とめる」と宣言 国際連帯、労農連帯の発展開く 反対同盟・市東さんが登壇 安倍戦争法の強行を弾劾

週刊『三里塚』02頁(0931号01面01)(2015/11/09)


11・1労働者集会
 5700人が「ストライキで戦争とめる」と宣言
 国際連帯、労農連帯の発展開く
 反対同盟・市東さんが登壇
 安倍戦争法の強行を弾劾

(写真 「ストライキで戦争をとめるぞ」と日比谷野外音楽堂に結集した5700の労農学人民【11月1日】)


 東京・日比谷野外音楽堂で開催された11・1全国労働者総決起集会は、「韓日を先頭としたストライキで戦争をとめよう」と高らかに宣言し、階級的労働運動の前進、反戦・国際連帯の発展を刻む集会として大成功した。動労千葉の田中康宏委員長は、「労働運動がストライキを担って社会に登場し、社会の主人公だと声を上げよう」と訴えた。民主労総ソウル地域本部のソンホジュン事務処長は「万国の労働者、団結せよ。資本主義の抑圧の鎖を断ち切ろう」と訴えた。反対同盟からは市東孝雄さんが発言。民主労総訪日団と熱い交流をかちとったことを報告し、「三里塚闘争は来年で50年、私は信念を曲げない」と言い切った。5700人が集まった会場は階級的・国際主義的な団結でみなぎった。国際連帯・労農同盟を発展させ、三里塚闘争の勝利につなげよう。市東さんの農地法裁判・上告審闘争勝利へ「最高裁5万人署名」を前進させよう。

この力を5万人署名推進へ

 東京・日比谷野外音楽堂で開催された11・1全国労働者総決起集会には5700人が結集し、感動的な成功をかちとった。
 初めに全員で、トルコでの10月10日の爆弾事件や韓国・セウォル号事件などの犠牲者、闘いの中でたおれた同志たちへの黙祷(もくとう)を行った。「ストライキ報告」から集会が始まった。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾書記次長は、「相手に脅威を与える職場でのストライキを貫徹し、社会を大きく変えよう」と訴えた。動労千葉幕張支部の山田護支部長は、検修構内業務外注化の撤回を求めるスト闘争を報告。同木更津支部の山中茂男支部長、10月31日から11月1日までの指名ストに入ってかけつけた千葉運転区支部の高澤成夫支部長の報告が続いた。動労水戸の石井真一委員長は運転士を駅に強制配転するライフサイクルを粉砕すると意気高く宣言した。
 「呼びかけ3組合からの訴え」で全国金属機械労働組合港合同の中村吉政委員長は、国労指導部の屈服を乗り越えて解雇撤回闘争が国鉄闘争全国運動として継続されていることの意義を強調した。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「戦争法に反対し、安倍政権を倒すために、そして闘う労働運動を取り戻すために全国各地、世界各地から集まった皆さん」と呼びかけ、「国鉄闘争の旗は下ろしません。解雇を撤回するまで、外注化・非正規職を止めるまで闘いは終わりません」と宣言。「労働運動がストライキを担って社会に登場し、労働者が社会の主人公だと声を上げよう」と訴えた。
 憲法と人権の日弁連をめざす会・「許すな改憲!大行動」代表呼びかけ人の鈴木達夫弁護士が特別アピールで、来年の参議院議員選挙に立候補する決意を表明した。
 連帯あいさつに三里塚反対同盟が、全国農民会議の仲間とともに登壇、市東さん(要旨別掲)が発言した。市東さんは2日前に民主労総との熱い交流会を成功させたことを報告し、「農業は私の生きがい」「軍事転用のための第3滑走路を阻止する」と表明した。
 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さん、福島診療所建設委員会呼びかけ人の佐藤幸子さん、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長、沖縄から日本IBM・ビジネスサービス労働組合の富田晋委員長と仲宗根光洋書記長があいさつを行った。
 いよいよ「国際連帯の訴え」に入った。ゼネスト闘争の渦中の韓国・民主労総の代表団が全員登壇し、民主労総ソウル地域本部のソンホジュン事務処長が29人の訪韓団を代表して発言、「同志のみなさん、最後まで闘い、勝利する自信がありますか? もし不足するなら力を合わせましょう。それでも足りなければ全世界の労働者の団結で勝利しましょう」と訴え、11月14日の全民衆総決起闘争から11、12月のゼネストを勝利の瞬間までけっして引かずに闘うと、日韓労働者の連帯を訴えた。
 ドイツの鉄道労働者は、戦争阻止は労働者の義務だと訴え、トルコの労働者は新自由主義と帝国主義戦争との対決を熱烈にアピールした。在日・滞日のクルド人労働者が壇上に並び発言した。
 国鉄解雇撤回のアピールは、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の葉山岳夫弁護士(動労千葉顧問弁護団長)、全国運動呼びかけ人の金元重(キムウォンジュン)さん。動労千葉争議団と国労闘争団が登壇し、解雇撤回・JR復帰まで闘う決意を表した。
 さらに盛大な拍手を浴びて、動労総連合が壇上に並んだ。動労連帯高崎、動労西日本、動労神奈川、動労総連合・新潟、動労福島が発言。ゼネストに向け闘う決意を次々と述べ、動労総連合を全国につくろうと訴えた。公務員、教組、全逓、介護、非正規労働者の代表がそれぞれ闘いを報告し決意を述べた。決意表明を動労千葉の北嶋琢磨青年部長と新たに加入したCTSの青年組合員、動労水戸の照沼靖功さん、全学連の斎藤郁真委員長が行い、閉会あいさつを愛媛県職員労働組合の宇都宮理委員長が行い、デモ行進へ。長蛇のデモは「解雇撤回!労働組合をつくって闘おう!安倍倒せ!」のコールを都心に響かせた。

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「農地は農民の命」
 反対同盟・市東孝雄さんの発言(要旨)

 昨日、韓国から来てくれた民主労総の労働者の方々と熱い交流会を実現してこの場に参加していることを報告したい。
 問答無用の国策と闘いつづけてきた三里塚闘争は来年50年目を迎えます。その中で私は、農地取り上げ攻撃と闘っています。国交省と成田空港会社は、親子3代100年にわたる農地を私から取り上げようとしている。農地は農民の命、絶対に許さない。
 この農地法裁判の闘いは最高裁に入りました。いつ反動判決が出てもおかしくない。5万人の署名と賛同人の協力をお願いし、怒りで最高裁を包囲したい。農業は私の生きがい。権力相手といえども私は信念を曲げません。
 安倍政権の安保・戦争法強行をあらためて弾劾します。三里塚も、すべての人びとと怒りを共有し、安倍政権打倒へ闘います。今日まで貫いてきた反戦反核の闘いを、三里塚は今こそ押し広げ、安倍戦争政治と対決します。全世界の反戦を闘う人びととの国際連帯を打ち固め、動労千葉を始めとする労働者とともに前進したいと思います。
 三里塚現地も決戦に入りました。成田空港で3本目の滑走路建設が動き出しました。発着枠があり余っているのに3本目の滑走路を狙う理由は、朝鮮半島有事のための新たな巨大滑走路建設です。反対同盟は全国の人民と結び、空港周辺住民と連携して第3滑走路を阻止する。闘う労農学市民と固く連帯し勝利します。

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