ピンスポット 羽田空港の国際便、5年で倍増 三里塚50年の闘いで成田空港の危機深まる

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週刊『三里塚』02頁(0931号01面04)(2015/11/09)


ピンスポット
 羽田空港の国際便、5年で倍増
 三里塚50年の闘いで成田空港の危機深まる


(写真 羽田再国際線化の5周年行事【10月31日】)


 2010年に行われた羽田空港の再国際線化から丸5年を迎え、この5年間の旅客の推移を特集する記事が10月31日の朝日新聞に掲載された。
 それによると2010年に1日48便だった国際路線は現在101便と倍増した。「地方空港から羽田を経由して海外へ旅立つ人も目立つようになった」と報じている。さらに羽田の利便性について、「何かあってもすぐにタクシーに乗り換えられる。実際の距離以上に、成田との差は大きい」と話す利用客の感想を紹介している。
 またアメリカのデルタ航空は国交省に対して、すべての便を羽田に移すように要求しているという。利用者の3分の1以上が「北米から日本を経由してアジアに向かう客」のため、成田と羽田の両方に施設を持つことは非能率この上ないからだ。「東アジアの拠点を仁川空港に移す」と圧力をかけているという。
 地方空港と1日500便で結ばれている羽田空港の国際線化は羽田に「国際線の乗り継ぎ」という新たな「優位性」を与えた。
 三里塚50年の不屈の闘いが空港の完成を阻み、成田空港地盤沈下の危機を作り出している。

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