全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 京大バリストを貫徹 安倍の戦争に反対し 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0931号02面01)(2015/11/09)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 京大バリストを貫徹
 安倍の戦争に反対し
 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I


 11月も半ば、すっかり日が短くなってきたというのに、暖かい日が続きますね。葉物を中心にぐんぐんと成長を続け、産直野菜のケースの中は「収穫の秋」をそのまま詰め込んだような充実ぶりです。
 育ちがいいのは嬉しいことですが、時期をずらして種をまいた野菜が先のものに追いついてきていて、「出荷の品数が年末までもつかな」「寒いほうが甘い葉物ができるんだけどな」と、また別の悩みが出てきます。本当に農業って難しい。太陽まかせ、雨まかせのところに、知恵を働かせてどうやって安全で美味しい野菜を届けるかが農家の腕の見せ所です。今はまずたくさんの野菜を食べて日々の疲れを癒し、次の闘いのエネルギーとして蓄えてもらえたらと思います。
 9月の戦争法成立から間もなく2カ月、三里塚闘争の原則のひとつでもある「実力闘争」、特に職場・キャンパスという自らの現場からの決起が時代の要請となっています。今年の11・1全国労働者集会には、呼びかけ3労組をはじめ、多くの労働組合がストライキという実践を引っさげて結集するという歴史的な集会となりました。
 全学連もこの秋、9月の安保国会決戦〜10月の「監禁致傷」デッチあげ弾圧粉砕と10・21国際反戦デー闘争〜10・27京大反戦バリスト(写真)という実力闘争を闘いぬき、集会に駆けつけました。特に京都大学での反戦バリケードストライキは、キャンパスでの実力闘争をとり戻し、大学当局―権力との力関係を激変させるこの秋の闘いの集大成とも言える闘いです。
 京大反戦バリストは、2000年の東北大での国立大学法人化反対のストライキ以来15年ぶり、法人化後では初のバリケードストライキです。京都大学全学自治会同学会を先頭に、全国の学生や労働者が「①安倍政権の戦争反対! ②大学の戦争協力阻止! 自分と仲間を戦場に送るな! ③大学をとり戻せ! 主人公は学生だ!」の3つのスローガンを掲げて吉田南1号館(1共)を封鎖してキャンパス中央を席巻する闘いを行いました。
 当日の朝、キャンパスに来た学生や教職員は、封鎖された1共と対面して、私たちが言う「ストライキ」とは何なのかを理解し、ある人は困った顔をし、多くの人が笑顔を向け、隣の人と話し、1共正面での同学会と全国学生の訴えを固唾(かたず)をのんで見守り、聞き入ります。同学会との討論も各所で始まり、キャンパスは昨日までの「学費・就活・奨学金」による支配から解き放たれて討論の渦に叩き込まれました。
 同学会と全国学生は大学当局との数度の衝突はありつつもバリケードを守り抜き、「大学の主人公は誰か」「キャンパスで本当に力を持っているのは誰か」を体を張って示す闘いを貫徹しました。京大当局は後日、声明で「威力業務妨害」での刑事告訴を構えるなどとわめきましたが、バリケードを崩せず敗走した時点ですでに力関係は決しています。それどころか当日の警察への通報の事実や今回の声明で京大・山極総長体制の「リベラル」の化けの皮が剥がれ、世間にその醜態を晒(さら)すという墓穴を掘っているのです。
 すでに京大キャンパスの情勢決定の中心は同学会を中心とした学生の下に移りました。そしてバリケードストライキは全国学生の眼前で「おとぎ話」ではなく選択可能な方針になりました。全国大学に学生の利害を体現し、資本・権力と非和解で闘う学生自治会を建設し、京大同学会の闘いに続こうではありませんか。
 職場・キャンパスでの実力闘争を復権しよう! 5万人署名を武器に、全国労働者・学生の力で最高裁を包囲しよう!
 市東さんの農地を守り抜き、朝鮮侵略戦争を阻止しよう!

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