韓国15万人の労働者人民の決起と連帯し 国際連帯の力で戦争阻止へ 第3滑走路建設粉砕! 4者協議会を許すな!

週刊『三里塚』02頁(0932号01面01)(2015/11/23)


韓国15万人の労働者人民の決起と連帯し
 国際連帯の力で戦争阻止へ
 第3滑走路建設粉砕!
 4者協議会を許すな!

(写真 第3滑走路攻防で、反対同盟が主導権を握る転換点となった敷地予定地内デモ【2014年7月13日 成田市新田】)

(写真 2010年10月に「年間発着枠30万回化」を承認した4者協議の報道【10月14日付】)


 11月13日パリで起きたIS(イスラム国)による連続襲撃事件の元凶は何よりも、帝国主義による民族抑圧、搾取・収奪の歴史の上に、現在展開されているシリア空爆による人民虐殺攻撃である。同時にわれわれは、それに対する対応を、労働者階級への無差別襲撃として強行したISを武装反革命として徹底弾劾しなければならない。11月14日に韓国ソウルで闘われたパククネ打倒の15万総決起および階級的労働運動と国際連帯の闘いこそ、世界戦争に向かう帝国主義の凶暴化への唯一の労働者人民の回答だ(2面)。中東侵略戦争に加担し、帝国主義間争闘戦にのめり込む中にしか延命の道がないのが日帝・安倍政権だ。国内に向けた階級戦争を激化させ、労働者・農民を切り捨てようとしている。三里塚は、この安倍戦争政治と対決する反戦・反核の砦だ。市東孝雄さんの農地を守り抜き、軍事転用を目的とした第3滑走路建設策動と徹底対決しよう。

市東さんの農地死守・最高裁決戦勝利

 11月20日の読売新聞千葉版は、国土交通省、成田空港会社(NAA)などが成田空港の第3滑走路建設計画をめぐって、次の4者協議会を11月27日に成田市内で開く方向で、関係者の調整を進めていることを報じた。そこでは、「地元住民の意見表明を受ける」との方針も明らかにされた。
 4者協議会とは国土交通省、NAA、千葉県、地元9市町(成田、富里、香取、山武の各市および芝山、多古、横芝光、神崎、栄の各町)からなり、「成田空港問題について論議する」と称して2001年5月に当時の堂本暁子千葉県知事の提唱で設置された。しかし実態は、国交省、NAAの意向を「見返り条件」と引き換えに承認する御用機関だ。
 02年4月開業の暫定B滑走路建設およびその北延伸=2500㍍化承認(06年)、発着枠の30万回化承認(10年)、深夜早朝便の規制緩和承認(13年)など、重大な運用変更のたびにこれを承認し、「住民の同意」を偽造してきた住民圧殺機関だ。
 特に重大なのは、4者協議で「了承」となれば、すべての計画の最終承認となり、直ちに計画が強行されるということだ。
 われわれは、第3滑走路推進に向けた11月27日の4者協議会開催を断じて許さない。反対同盟とともに断固闘う。
 今回、「住民の声を聞く機会を設ける」として、開催しようとしている意図を弾劾しなくてはならない。4者協議会は、成田空港騒音対策地域住民協議会他の団体からの意見表明を受けることで、「住民の声は聞いた」とのアリバイを作り、年明けにもNAAから出される第3滑走路案を下敷きに一気に計画具体化へなだれ込もうとしている。
 反対同盟は、2年半にわたる周辺一斉行動の展開で、第3滑走路の予定地敷地に含まれる住民、騒音地獄の拡大をもろに受ける騒音直下住民との連帯を大きく拡大してきた。こうした成果も踏まえて徹底対決しよう。

アリバイ作り

 4者協議会の11・27開催はその一方で、反対同盟を先頭とした地域住民の怒りの声に追いつめられる姿をあらわにしている。だから暫定B滑走路の前記「北延伸」や「30万回化」の時のように、行政が決めて上から押し付けるというやり方では挫折する、という危機に立たされている。
 そのための「住民の意見聴取」なのだが、形式的な「意見表明」で、住民の怒りを抑えられと思ったら大間違いだ。
 この間の闘いで、第3滑走路建設の狙いが明らかになって来た。「2030年には空港の容量が足りなくなるからもう一本の滑走路が必要だ」などという安倍政権の見え透いたキャンペーンを信じる者は誰もいない。
 中東〜アジア〜朝鮮半島情勢の緊迫化の中で、「第3滑走路建設は朝鮮半島有事の際の軍事転用目的だ」「同時にこれは市東さんをはじめとする反対同盟圧殺攻撃だ」という暴露が圧倒的な説得力をもち、周辺住民間にも浸透しつつある。特に米韓軍の「作戦計画5015」を暴いたことは決定的だ。
 われわれは第3滑走路建設粉砕の闘いが安倍政権の戦争政治との対決であることをいっそう鮮明にさせ、4者協議会粉砕の闘いに立ちあがる決意だ。ともに闘おう。

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