11・14ソウル 民主労総、12月ゼネストへ パククネ政権打倒へ進撃

週刊『三里塚』02頁(0932号02面02)(2015/11/23)


11・14ソウル
 民主労総、12月ゼネストへ
 パククネ政権打倒へ進撃

(写真 11月14日、激しい熱気で闘われた労働者大会。最前列にハンサンギュン民主労総委員長【ソウル市庁前広場】)

(写真 労働者大会に参加した動労千葉を始めとする訪韓団【ソウル市】)


 韓国において、民主労総を先頭に権力の壁を実力で破り、「パククネ打倒」の闘いが爆発している。11月14日の韓国全民衆総決起は、民主労総(全国民主労働組合総連盟)など53団体が参加し、2008年の米国産牛肉輸入反対集会以来、最大規模の15万人の決起で闘われた。パククネ政権退陣をはじめ、「労働改悪中断」「主食用米輸入阻止・TPP反対」「露店摘発中断」「障害等級制・扶養義務制廃止」「財閥の金庫を開き青年の雇用創出」「歴史歪曲中断・歴史教科書国定化計画廃棄」などの22項目の要求を掲げ、ソウル市内各地で各部門別集会を開いた後、民衆総決起の会場である光化門へ15万人がデモを行なった。
 4・24ゼネストを指導し指名手配されたハンサンギュン民主労総委員長が登壇したチョンテイル烈士精神継承2015全国労働者大会は、ソウル市庁前広場で午後3時過ぎから開催された。大会には韓国労総傘下の労組や、大争議を闘った現代重工業・サンヨン自動車・マンド機械の組合員や委員長も参加した。大会では、パククネの攻撃に対してチョンテイル精神を貫き、ゼネストで決着をつけることが訴えられた。集会後、参加者は光化門へ一斉にデモに出た。この日、配置された警察部隊は2万5千。警察は放水銃を発射。デモ隊は、これと果敢に激突し、阻止線を突破して攻防は夜11時まで続いた。農民・露天商・学生・市民も合流、52人が連行され、負傷者は140人、全羅南道宝城農民会所属のペク・ナムギさん(68)が3㍍の距離から警察の放水を受けて倒れ重体となっている。

訪韓団、共に闘う

 集会でハンサンギュン民主労総委員長は、「恐れずにソウルのすべての街頭に出て市民たちと会い、必ず不正義の政権の心臓部、青瓦台(せいがだい)に進撃しましょう。国民に権力を! 労働者に権利を!」と発言した。また、デモにおいても「民主労総は12月ゼネストを組織する。12月5日の2次民衆総決起は、今日よりももっと大きな喊声(かんせい)を聞かせよう。パククネを退陣させる時まで2次3次民衆総決起闘争を組織して闘おう」と呼びかけた。警察は、ハンサンギュン委員長を逮捕しようとしたが、組合員が守り抜いた。
 動労千葉訪韓団100人余も、民主労総ソウル本部の旗のもとで行動し、この歴史的闘争をともに闘った。田中康宏委員長は、次のように闘いの意義を提起した。
 「新自由主義の崩壊を前にして10万、15万の労働者の怒りを組織する民主労総の原則性と大衆性、これが社会を動かす力だ」「30年間、非妥協的に国鉄分割・民営化と闘いぬいたことは誇るべき獲得した地平だ。この地平で労働者の怒りの声と結びつく力を得て、階級的な労働運動、階級的な学生運動をつくる。そうすればすべてが動き始める」
 11・14ソウルにおける全民衆総決起闘争は、世界労働者人民の解放闘争の新たな始まりだ。ゼネストによるパククネ政権の崩壊は、韓国におけるブルジョア支配の崩壊であり、朝鮮南北分断体制の崩壊だ。韓国労働者階級の「パククネ打倒」闘争は、全世界の労働者階級の団結の中で世界革命への突破口だ。
 11・1労働者集会は、国境を越えた労働者の団結で朝鮮侵略戦争を阻止することを宣言した。この闘いをさらに発展させ、民主労総12月ゼネストと連帯し、朝鮮侵略戦争を国際連帯と階級的労働運動のゼネストで阻止しよう。
 11・13パリの襲撃事件に見られる武装反革命・IS的テロリズムを、韓国、トルコ、ドイツ、アメリカなどを始めとする労働者の国際連帯の力でのりこえ、帝国主義打倒へ突き進もう。

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