『反対同盟ニュース』が26号に 〝第3滑走路絶対反対〟 空港周辺住民の怒り広がる

週刊『三里塚』02頁(0933号01面03)(2015/12/14)


『反対同盟ニュース』が26号に
 〝第3滑走路絶対反対〟
 空港周辺住民の怒り広がる

(写真 第3滑走路策動を一早く報じた「ニュース」第19号)


 反対同盟の一斉行動のたびに発行してきた「反対同盟ニュース」は11月、26号を迎えた。周辺住民との交流に大きな力を発揮している。「住民の声」欄から紹介する。
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●再移転なんてごめんだ(芝山町・元農家)
 「第3滑走路」の問題について、反対同盟ニュースで初めて知った。町からは何の話も来ていない。「第3滑走路」が本当の話ならうちの部落も敷地にかかるかも知れないが、苦労してここに移転してきたのに、もう一回移転するなんて冗談じゃない。俺は反対だ。(13年11月17日付 第2号)

●第3滑走路案に衝撃(旧大栄町・農業)
 日本経済新聞(5月17日付)をみて衝撃を受けた。 3本目と言ってもいったん、中止した横風滑走路をもう一度整備するのだと思っていた。しかし、日経新聞の図を見ると、2500㍍滑走路の東側に、3本目の滑走路の計画図が描かれている。そうなると、、この部落に住めなくなっちゃう。空港の敷地の中にすっぽり入る。部落でもこのことを知っている人は少ないだろう。今までどおりこの場所に住み続けたい。(14年5月25日付 第8号)

●反対同盟に頑張ってほしい(芝山町・農業)
 71年に大木よねさんが代執行された頃には、私も応援に行っただよ。田んぼはもう貸している。人参は規格が厳しいので去年やめたけれど畑は体のつづく間はやっていく。本当に農業では食べていけない時代になってしまったよ。反対同盟には畑を守って頑張って欲しい。(14年9月14日 第12号)

●アベノミクスはでたらめ(旧大栄町・農業)
 安倍政権を許せない。アベノミクスなんて言ったって金持ち優遇の貧乏人いじめ。金のない庶民からぞうきんをしぼるようにむしり取るひどい政策だ。企業には減税、庶民からは消費税の増税、社会保障費の削減。いいことなど何もないよ。成田空港だってそうだ。「第3滑走路計画」を言い始めたが、10月25日の説明会では市は何も答えられなかった。断固反対する。(14年12月13日 第15号)

●安倍政治で社会が崩壊(多古町・農業)
 アベノミクスで経済がよくなることはない。ゼロ金利などを続けていたら社会は崩壊する。社会保障費だって実質的には削減だ。「反対同盟ニュース」をいつも興味深く読ませてもらっている。空港や航空関係の話など、あまり報道されない内容が多くて参考になる。(15年2月15日 第17号)

●萩原進さんの著書を読んで(旧大栄町・元会社員)
 ある人から勧められて故萩原進事務局次長の著書『農地収奪を阻む』を読んで感動した。一介の農民が49年間もなぜ国策に反対し続けることができたのか、また、空港が開港して40年近くにもなるのになお抵抗をやめないその気持ちとは何なのかが、分かった気がする。やはり、三里塚は自分たちの土地を守るだけではない。奥深いというのが実感だ。(15年5月24日 第20号)

●小作人に無断での売買とんでもない(旧下総町・自営業)
 仕事がら、農民の開墾の苦労はよく知っている。自分は農家じゃないけれど並大抵の苦労じゃないことは、昔知り合いがいたんでよく分かる。そういう農地を小作だからと言って、耕作者に無断で売り買いするなんてとんでもない話だよ。地主も地主だし、空港公団も空港公団だ。市東さんを応援していきたい。
(15年9月19日 24号)

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