ピンスポット 「羽田増便」で日米航空交渉決裂 三里塚闘争50年の闘いで破綻する成田救済策

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週刊『三里塚』02頁(0933号01面05)(2015/12/14)


ピンスポット
 「羽田増便」で日米航空交渉決裂
 三里塚闘争50年の闘いで破綻する成田救済策

(写真 羽田離陸の米国航空会社機)

 12月2日から4日まで、アメリカ・ワシントンで行われていた日米航空交渉が、物別れに終わった。この航空交渉は2009年以来6年ぶりのもの。
 羽田空港の発着枠の増加をめぐるつばぜり合いだ。羽田は2010年の再国際線化以降、国際線の発着枠を40に増やした。その内31枠は日本、アジア、ヨーロッパ諸国の航空会社にすでに配分され、9枠をアメリカに提供する、としているが、アメリカは拒否している。
 3大航空会社の一つであるデルタ航空が、「羽田空港の方が利便性が高い」「現在成田から運航している路線全部を羽田に移させろ」「9枠よりもっと寄こせ」と強硬に主張し、米運輸当局もこれを代弁しているからだ。交渉が難航している背景には、日帝・航空当局の成田救済政策がある。「ドル箱のアメリカ路線で大きな割合を占めるデルタ航空が成田から全面的に撤退されては成田の存立に関わる大問題だ」と、アメリカの要求を拒否しているからだ。
 三里塚闘争50年の力が、成田空港の完成を阻み、危機に追いつめていることで、こうした対立が生じている。第3滑走路を阻止し、さらに追いつめよう。
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