団結街道裁判 営農用道路廃止は前代未聞 議会決議は廃道要件無視

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週刊『三里塚』02頁(0934号02面04)(2016/01/01)


団結街道裁判
 営農用道路廃止は前代未聞
 議会決議は廃道要件無視

(写真 弁論闘争終了後報告会で成果を確認した【12月11日 千葉市】)

 12月11日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で、団結街道裁判の弁論が開かれた。成田市は2010年6月、天神峰の市東孝雄さんが営農で使っていた団結街道を、暴力的に廃止し、その土地をNAAに格安で売り飛ばした。日常的に営農に利用されている道路を一方的に廃止するとは、前代未聞の暴挙だ。
今回成田市が提出した書面によれば、「市議会が廃道を議決した10年3月16日には〝実質的に〟廃道要件を充足していた。その後19日に廃止認定の告示や機能補償道路(代替用道路など)の覚書を市長とNAAが締結したことで、〝形式的に〟廃道要件は満たされた」というのだ。そして、「市議会の議決は形式的要件に過ぎない」と居直った。
 市の説明はこれまでの主張とも食い違い破綻している。弁護団は数点にわたり強く釈明を求めたが、市の代理人弁護士は、「次回までに書面で」と逃げを打った。また、自分たちの違法性を隠すために「証人調べは必要ない」という意見書を出した市とNAAを、弁護団は弾劾した。
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