全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 全学連行動隊 闘いの先頭に立つ 50周年の三里塚闘争 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0935号02面01)(2016/01/11)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 全学連行動隊 闘いの先頭に立つ
 50周年の三里塚闘争
 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

(写真 反対同盟の新年デモを学生の先頭で牽引する全学連行動隊【1月10日 成田市天神峰】)

 1月10日の新年デモ、そして旗開きでの反対同盟の鮮明な戦闘宣言をもって、いよいよ三里塚の2016年決戦の火蓋が切られました。野菜の出荷も始まり、今年の皆さんの闘いを支える野菜が、早い方ではもう届いている頃でしょうか。
 2016年の闘いの核心は一にも二にも、安倍政権=国家権力との正面からの対決です。今日、世界は中東、ウクライナ、そして東アジアを3正面とした3度目の世界戦争前夜と言える情勢に突入しています。
 昨年末からも、軍隊慰安婦問題に関する「日韓合意」、サウジアラビアとイランの国交断絶、北朝鮮の「水爆」実験とそれに対応する形での核弾頭を搭載した米軍爆撃機の韓国空軍基地への飛行など、自らの「国家」としての延命をかけた、むきだしの戦争衝動が吹き荒れています。安倍政権は、今年3月29日の戦争法施行と7月選挙―改憲をもってこの戦争への全面的な参戦を狙っています。これを打ち破っていく力はどこにあるでしょうか。
 それはまず何よりも市東さんの農地を守る闘いの勝利です。三里塚闘争は今年の7月で50周年を迎えます。日本の階級闘争の最前線を担い、土台をつくり上げてきたのが三里塚の闘いです。反戦・反権力の砦として、国家権力と徹底非和解で闘う原則を守り抜いてきたからこそ、今日に至るまで「国策」を跳ね返し、意気軒高と闘い続けています。
 安倍政権が声高に叫ぶ「朝鮮有事」の最前線基地と位置づけられる成田軍事空港の建設を阻み、市東さんの農地を守ることができるかどうかが階級闘争の力関係を決するといっても過言ではありません。
 昨年3月の「市東さんの農地を守る会・茨城」の結成は、市東さんの農地を守る闘いの前面を労働組合が担っていくという新たな地平をきり開きました。動労千葉と40年にわたって築き上げてきた労農連帯をさらに発展させ、緊急5万人署名への賛同の拡大をかちとる中で、新たな労農連帯を創りだしていく価値創造的な闘いに打って出ましょう。
 加えて重要なのが、7月選挙を頂点とする一大政治決戦に真っ向から立ち上がる闘いです。日本共産党の「国民連合政府」構想に象徴されるような既成の政治潮流の政策は、「国家を守れ」と叫び、自らの議席や権益を確保するための存在感を示すことのみに血道を上げています。議会を絶対視し、支配者面で現場の労働者農民、学生を騙し、裏切り続けてきました。
 これを打ち破る労農学の利害を体現する候補を推し立てて、そこに膨大な労働者階級を組織し、新しい労働者の政党を創ることが急務です。全学連は参議院選挙には法大闘争弁護団長の鈴木たつお弁護士を、衆参ダブル選挙となれば全学連の斎藤郁真委員長を推し立てて闘います。
 昨年の神奈川、新潟、福島での動労総連合の建設と全国の労働組合でのストライキ、10月の京大同学会のバリケードストライキ、そして11月集会で確認された韓国・民主労総をはじめとする世界の労働者との国際連帯の地平を豊かに語り、ともに闘いの現場を踏む中で多くの労働者、農民、学生と結びつきましょう。
 動労千葉は年頭、3ケタの組織拡大を誓いました。18歳選挙権制度が実施される今年の新入生(受験生)は、すべからく昨年の安保国会決戦を目撃し、あるいは体験し、自らの政治参加を意識しながらキャンパスに足を踏み入れます。全学連三里塚現地行動隊も300万学生と結びつき、戦争を止める闘いの先頭に立つ中で、組織拡大を誓って年頭の挨拶といたします。
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