北総の空の下で 弱肉強食社会 行きつく先は戦争

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週刊『三里塚』02頁(0938号02面08)(2016/02/22)


北総の空の下で
 弱肉強食社会
 行きつく先は戦争


 葉物野菜の旬は寒中です。市販品はハウス栽培が主流になったため、葉物が一番甘くなる旬がわかりづらくなりました。今年は年明けも数種類の葉物を続けて出荷できて、根菜と葉物がバランスよく入っています。天候にもよりますが、市東さん萩原さんがこまめに作付けした成果です。 寒中は野菜もハコベなどの冬草も寒風を避けて地面を這うように成長します。中でも特徴的なのがター菜という濃緑色の中国野菜です。小さな葉が花びらのように放射線状に広がった円盤型です。くせがなく幅広く使えますが、まずは葉をばらして炒め物かな…。
 日々耳に飛び込んでくるニュースに「いじめ」「虐待」による殺人の何と多いこと! 抵抗できない弱者をいたぶって、殺したり自殺に追い込む加害者の心の闇はあまりに深く深刻です。職場、学校、家庭の中で、苛立ちストレスを増幅させ、でもその元凶と対決できず…。はけ口にされた方はたまったものではありません。
 非正規・不安定雇用・生活苦…、生きにくさが加速する中で、ストレスが社会の中でマグマのように膨らんでいるのを感じます。
 「事件を起こすのはほんの一部。社会のせいにするのは問題のすり替えだ」とよく言われます。でも私には、事件の加害者が新自由主義というむき出しの弱肉強食社会の申し子のように思われます。 弱肉強食の行き着く先は戦争です。99%が力を合わせて、人間らしく生きるために闘いましょう。
〔北里一枝〕
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