反対同盟一斉行動 第3滑走路計画阻止へ 住民との連携強める

週刊『三里塚』02頁(0940号02面02)(2016/03/28)


反対同盟一斉行動
 第3滑走路計画阻止へ
 住民との連携強める

(写真 一斉行動へ出発する前の打ち合わせ【3月13日 成田市天神峰】)

 三里塚闘争情勢が緊迫度を強めている。日帝・国土交通省、空港会社(NAA)は、市東孝雄さんの農地を守る闘いを軸とする三里塚闘争の前進に対して、焦りに満ちた取り戻し策動に出てきた。耕作権裁判をはじめ四つの裁判が行われている千葉地方裁判所で、裁判長を交代させ、反動判決を強行させる姿勢をあらわにしてきたのだ。
 これに対して、反対同盟と三里塚闘争支援連絡会議(支援連)は3月13日、第35回の周辺地域一斉行動を展開し、反撃の第一弾とするとともに、第3滑走路・暫定 滑走路の1000㍍延長、深夜便の延長攻撃に怒る住民とさらに連携を強める大きな成果をあげた。
 3・27集会まで2週間。反対同盟と支援連が朝8時30分、意気高く市東さんの離れに集まった。
 まず市東さんが、2日後に予定の第3誘導路裁判に向け、国側から出されてきた準備書面を弾劾、「『防音対策は行われている。平穏に生活する権利を保障する具体的な法律はないから市東孝雄に原告適格がない』などという暴論を吐いてきた。本当に腹が立つ。こういうデタラメな攻撃への反撃の意味も込めて、今日一日がんばろう」と呼びかけた。
 萩原富夫さんは「3・27集会も近い。緊張感をもって一日思う存分闘おう。同盟ニュースといっしょに3・27にむけたカラービラも撒こう」と訴えた。また、関心のある人には3月21日にJR成田駅近くで行われる反原発映画「A2―B―C」のビラを手渡すことも確認された。
 「反対同盟ニュース」は今回で第30号。3・27集会が成田ニュータウンのど真ん中・赤坂公園で開かれることをアピールする一方、2月16日の講演で「タブーを破って第3滑走路・深夜便延長を」と要求した黒野匡彦元NAA社長を弾劾する内容となっている。
 伊藤信晴さんは、芝山町を回り、第3滑走路反対の声をいっそう広げるために論議を深めた。南部地域で「伊藤さん、おれは空港に賛成した人間だけど第3滑走路だけは反対だ。情報を教えてくれ」と話す人がいた。
 宮本麻子さんは、担当地域の成田市川上地区で90軒にポスティングしつつ3・27集会を訴えた。太郎良陽一さんは旧下総町を回った。
 午後5時から、再び市東さん宅離れに集まって集約の集まりが行われた。支援連では、多古町北部を回ったメンバーが「安倍政治に対して批判する人が多かった。『この野郎』という感じの人が多く、ある人は、安倍がテレビに出てくるとスリッパもってきてたたいている、と語っていた」と報告した。全学連現地行動隊は成田市旧大栄町の川上地区、同旧下総町の西大須賀地区へのポスティングで成果をあげた。また、3月は各部落で役員の交代時期にあたり、それぞれ総会が開かれる。その総会に関する情報が各メンバーから報告された。「A2―B―C」の上映会に「行きたい」と関心を持った人の報告もなされた。
 この日の行動であらためて、安倍政治への批判、第3滑走路を始めとする「空港機能強化」への怒りの高まりが確認された。
 最後に、3・27にむけた2万5千枚のカラービラを成田ニュータウンを中心に成田市街に撒ききる態勢を決めた。そして次回一斉行動を4月16日(土)に行うこととし行動を終了した。
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