成田 「A2-B-C」 上映会大成功  椎名さんの話に参加者共感

週刊『三里塚』02頁(0940号02面04)(2016/03/28)


成田 「A2-B-C」 上映会大成功
 椎名さんの話に参加者共感


 福島原発事故を告発するドキュメンタリー映画「A2―B―C」の上映会が成田市で行われ、70人が来場し大成功した。
 この映画は日本在住のアメリカ人監督・イアン・トーマス・アッシュ氏が福島の子どもや母親たちを丹念に追った映画で、ドイツ、グアム、ウクライナの3つの国際映画際で賞を受賞した力作だ。
 2回の上映の間に反原発福島行動16実行委の椎名千恵子さんが訴えを行った(写真)。椎名さんは、「A2―B―C」について、ふくしま共同診療所が取材されていることを理由に、国の弾圧に屈服した配給会社から配給停止の仕打ちを受けたこと。しかし、それにも負けない配給会社が現れ、上映にこぎつけていることを紹介し、安倍政権による帰還強制政策、原発再稼働、原発輸出の暴挙を、抑えた口調の中にも激しい怒りを込めて弾劾し、会場の共感を集めた。
 映画では、政府や福島県などが、いかに放射能被害を隠ぺいする策を弄しているかが、母親たちの生々しい怒りの証言で浮き彫りされた。終了後、「冒頭、不安げな面持ちで甲状腺の検査を受ける子供のシーンに涙が出た」「ちゃんと怒りましょう! の言葉が心に残った」「保養の取り組み初めて知りました。自分も何かできることをしたい」など多数のアンケートが寄せられた。
 映画会参加者の中から3・27全国集会にかけつけた人、3月26日に代々木公園でおこなわれた「さようなら原発集会」で共同診療所のブースに来て、椎名さんに多額のカンパを寄せる人が現れた。上映会成功の波が確実に広がっている。

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