全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 共産党の敵対打ち破る 弾圧打ち破る勝利 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0943号02面01)(2016/05/09)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 共産党の敵対打ち破る
 弾圧打ち破る勝利
 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

(写真 学芸大でのビラまきで逮捕された法大文化連盟委員長を奪還した【4月28日=奪還集会】)

 5月の連休も終わり、田植えが終わっている田んぼが多くなってきました。苗を植えたての田んぼは、水面が周りの風景を映しだして本当にきれいです。一方畑でも、気温の上昇に合わせてぐんぐんと野菜が育っています。端境期ももう終わり、今月末の産直交流会の頃には、青々と茂った畑が皆さんをお出迎えするでしょう。
 新しい季節の訪れは、闘いの新しい段階の訪れとともにやってきました。3月の京都大学での反戦バリケードストライキへの弾圧を打ち破ったのに続き、4月には東京学芸大学での反戦ビラまき弾圧を打ち破りました。(4月19日に学芸大で戦争反対のビラをまいていた法政大学文化連盟委員長・武田雄飛丸君の「建造物侵入」でのデッチあげ逮捕事件、4月28日に不起訴釈放)

「リベラル」学者

 1〜4月の闘い、さらに言えば昨年の戦争法をめぐる全国の労働者・学生の闘いは、「労働者・農民・学生が社会を取り戻すとき、最後に何が壁になるのか」を大衆の眼前に鋭く突きだしました。それは日本共産党をはじめとする既存の政治勢力、「立憲主義・民主主義」を語る学者、体制内労組の幹部連中です。彼らは「反安倍」や「リベラル」の皮を被って登場する一方で、自らの足下である職場や大学キャンパスでの決起を決して許さない。「絶対反対」の闘いに人びとが触れたときに自らの地金をさらすことを恐れ、率先して敵対してくる存在です。
 京大や学芸大で起こったことは何か。それは、大学キャンパスの中から反戦バリストという形で実力闘争が起こった、あるいはそれを呼びかけるビラがまかれた、その時に、京大山極寿一総長は戦争反対の声を上げた学生を刑事告訴という形で警察権力に売り渡した。学芸大当局の職員は警察権力を呼んで「とにかく逮捕を」と叫んだ。国家権力では直接手の届かないところに代わりに踏み込んだのです。「戦争反対」を語りながら、「安全保障関連法に反対する学者の会」への参加というポーズをとりながらです。
 さらに日本共産党の京都府委員長が「ストは犯罪」と叫び、日本共産党系の学芸大学生自治会は「過激派を見つけたら通報を」と学生に呼びかけこの弾圧に加担しています。
 しかし、この国家権力と体制内勢力が一体となった弾圧は跳ね返されました。「戦争反対」「安倍政権打倒」は今や圧倒的に多くの人びとの欲求だからです。京大、学芸大、そして街頭にこの事実を知らせ、敵の本性を暴く中で、敵を逆に包囲し追いつめる闘いを展開することができることを示しました。
 弾圧粉砕を訴える署名には「上からは止められているけれど」と言いながらも多くの共産党員が応じ、取り戻された学生が登場すれば歓呼の声で迎え入れられるということも起こっています。

闘う合同労組が

 僕は今回、もうひとつの重要な勝利を報告したい。4月20日、動労水戸とともに「市東さんの農地を守る会・茨城」の中軸を担う合同・一般労働組合全国協議会小竹運輸グループ労働組合が、茨城県労働委員会における不当労働行為の救済申し立ての2年半の闘いで完全勝利命令をかちとりました。これは全労連傘下の建交労(全日本建設交運一般労働組合)との決別を通してかちとられたものです。今や「第二の改憲」ともいうべき労働法制の改悪とも労働者の不屈の闘いで勝利できることを示す本当に大きな勝利です。
 小竹運輸労組の野澤英人副委員長は「国家権力と絶対非和解で闘う三里塚と星野闘争が自分の基本だ」と語りました。50年間の原則を曲げない、国家と真っ向から「絶対反対」で実力闘争を貫く三里塚闘争が今日の闘いを最先頭で担う人格を生み出し、あらゆる闘争の土台となっています。
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