7・3に住民が参加表明 第3 滑走路 4者協との対決を訴え 反対同盟一斉行動

週刊『三里塚』02頁(0946号02面01)(2016/06/27)


7・3に住民が参加表明
 第3 滑走路 4者協との対決を訴え
 反対同盟一斉行動

(写真 第38回目の一斉行動で、出発前の打ち合わせ【6月12日 成田市天神峰】)

(写真 担当地区に向かって出発する太郎良陽一さん)


 6月12日、反対同盟と三里塚闘争支援連絡会議は、空港周辺地域に向けた38回目の一斉行動を展開した。「三里塚闘争50周年 7・3東京集会」が間近に迫る一方、芝山町白桝部落では、5月29日に第3滑走路に関する説明会が開かれ、NAAが6月10日に、第3滑走路のための「計画段階環境配慮書」なるものを発表するなど、攻防が激化する中での重要な一斉行動となった。
 午前8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに25人が集まり、準備と打ち合わせを行った。「反対同盟ニュース第33号」は7・3東京集会への参加を呼びかけるとともに、8月末から9月初めにも予定されている4者協議会(国交省、NAA、県、地元9市町)に反対する取り組みを提起している。
 萩原富夫さんが「7・3集会前の一斉行動なので、新しくできたカラービラを配ってほしい。NAAが出した環境配慮書は、第3滑走路がやはりこの地域の環境を大きく破壊するものであることをNAAの側から自認するものだ。徹底的に批判しよう」と提起。市東孝雄さんも「最近、うちの回りの警備態勢が強化されている。騒音の拡大を自ら認めつつ、第3滑走路は推進するというのがNAAのやり方だ。これに反発する住民も多いと思う。積極的に交流を図ってほしい」と訴えた。 ある支援から、7・3集会に参加を約束した住民が2人になったことが報告された。「7・3集会というと東京での開催なので、ハードルが高いと思ったがそうでもない。やはり『50周年』という言葉のインパクトは強い。イベント性もある」と報告された。
 一斉に各持場地域へ出発。宮本麻子さんは担当地域である成田市川上地区を南から北まで、ニュースとビラの配布をやり切ることを重点に各家々を回った。
 多古町、成田市旧大栄町を回った支援連の仲間がそれぞれ1枚づつ7・3東京集会のチケットを売った。ある家では、『反対同盟ニュース』をくり返し読んでいるというおばあさんと出会った。夕方まで展開し合計1400枚の同盟ニュース、カラービラを配布し、反対同盟の勢いと決意を示した。
 午後6時、市東さん宅に戻って集約の集まりがもたれた。部落や家によって濃淡があるものの、第3滑走路への怒りがじわじわと高まっている現状が報告された。7・3集会に参加することを約束した住民が二人増えたこと(計4人)が報告された。
 また、伊藤信晴さんからは、白桝部落で行われた第3滑走路計画に関する集まりで、出席した相川勝重町長に対する弾劾の意見が出された、と報告された。反対同盟は7・3集会に向けた呼びかけをさらに強めていく方針だ。次回を7月16日に決め行動をしめくくった。

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