NAA 「環境配慮書」を発表 住民生活の破壊は明らか

週刊『三里塚』02頁(0946号02面04)(2016/06/27)


NAA
 「環境配慮書」を発表
 住民生活の破壊は明らか

(写真 第3滑走路の推進手続きである「環境配慮書」の送付を報じる新聞各紙【6月12日付け】)

 NAAは6月10日、第3滑走路計画推進のための手続きである「計画段階環境配慮書」を発表し、国や県、周辺市町に送付した。これは法的に義務づけられている手続きの一つで、一定面積以上の開発事業に対して定めている。
 「配慮書」の内容は、第3滑走路計画で検討されている3500㍍の芝山案と、2700㍍の(成田市)東峰案が環境に与える影響、負荷を調査したものだ。石毛博道らを駆り立てて進められている芝山案が、膨大な森林を伐採し、地域の地下水脈を破壊するなど、環境破壊の元凶になることを示す内容になっている。環境破壊という点でも第3滑走路が住民生活を破壊する許しがたい計画であることをNAA自身が認めたのだ。
 しかし、この「配慮書」の意味は、第3滑走路推進に向けた法的手続きの一つを推し進める攻撃だというところにある。5月29日に芝山町白桝部落で行われた第3滑走路計画の説明会に出席した相川勝重芝山町長は、事実上の位置決定会合となる第4回目の4者協議会を8月末から9月初めに開くことを公言した。
 同時に、位置が決まれば芝山町内7学区の説明会の手続きに入ることも明らかにした。第3滑走路攻防が、いよいよ決戦段階に入るということだ。
 これに対して反対同盟は、6月12日の第38回周辺一斉行動で、こうした攻撃を断固迎え撃つことを確認した。
 周辺地域での第3滑走路反対の声は確実に広がっている。「2030年に成田の発着需要が50万回に達する」「だから第3滑走路が必要」なる荒唐無稽なデマの正体が暴露されつつある。
 三里塚闘争50周年7・3東京集会を成功させ、周辺住民との連携を深め、市東さんの農地死守・第3滑走路粉砕へ前進しよう。
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