改憲絶対阻止・安倍打倒の1万6187票 参院選決戦 〝新しい労働者の政党〟へ巨歩 9・7最高裁デモ・署名提出へ 7・11耕作権裁判 千葉地裁(内田裁判長)包囲デモ 更新意見 NAAの不当性暴く

週刊『三里塚』02頁(0948号01面01)(2016/07/25)


改憲絶対阻止・安倍打倒の1万6187票
 参院選決戦 〝新しい労働者の政党〟へ巨歩
 9・7最高裁デモ・署名提出へ
 7・11耕作権裁判
 千葉地裁(内田裁判長)包囲デモ
 更新意見 NAAの不当性暴く

(写真 東京高裁から送り込まれた内田博久裁判長に対して、千葉地裁包囲のデモをやりぬく125人の労農学市民【7月11日 千葉市】)

(写真 弁論闘争の後、近くの会場で報告会を行い、成果を確認した【7月11日】)


 7月10日に投開票が行われた参議院議員選挙で、労働者人民の真の代表・鈴木たつお候補は、1万6187票という巨大な得票をかちとった。この票には、「戦争と改憲の安倍政権打倒」「外注化・非正規職化の新自由主義を労働者の階級的団結の力で打ち倒そう」「そのために新しい労働者の政党を作ろう」という意志がつまっている。われわれはこここを拠点にさらなる日帝・安倍政権との対決へ猛然と前進する。市東孝雄さんの農地死守をめぐる最高裁決戦(農地法裁判)が白熱化している。この農地法裁判は上告からまもなく1年を迎える。第3小法廷・大谷剛彦裁判長による反動判決強行の策動を粉砕しよう。反対同盟は9月7日、最高裁にデモをかけ、署名を提出する第3次行動への取り組みを決めた。第3滑走路をめぐる4者協議会をめぐっても4回目の会合が開催されるようとしている。こうした中、反対同盟と支援は7月11日、千葉地裁包囲デモ〜耕作権裁判闘争を闘いぬき内田裁判長とNAAに打撃を与えた。さらに前進しよう。

 7月11日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で市東孝雄さんの耕作権裁判の弁論が開かれた。7・3三里塚50周年東京集会・イベントを大成功させた反対同盟と顧問弁護団、支援の労農学市民125人が決起した。
 この日の闘いは前任の岸日出夫裁判長に代わって、東京高裁から送り込まれた内田裁判長との初対決だ。反対同盟は、弁論の前に千葉地裁包囲のデモ行進を行う方針を決めた。午前9時、千葉市中央公園に結集した。
 太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。最初に東峰の萩原富夫さんが「参院選で自民・公明の与党が3分の2勢力を形成したが、これと対決し三里塚から社会を変えていこう」と呼びかけた。 続いて動労千葉の田中康宏委員長が発言し、「昨日の選挙の結果をみて、闘う労働組合をよみがえらせねばという決意を新たにした。労農連帯の力を発揮し、今こそ労働法制改悪と戦争の攻撃に対し立ち向かう時だ」と訴えた。
 さらに関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、顧問弁護団の発言を受け、炎天下の千葉市内のデモへ出発し、裁判所前を通って近くの公園まで行進した。
 午前10時30分、裁判官交代に伴う更新手続きとして、顧問弁護団の総決起でNAAの違法不当を全面的に暴き出す、以下のような趣旨の意見陳述が行われた。
 ①NAAは天神峰の市東孝雄さんが耕す南台農地の一部を、「不法耕作」と決めつけて明け渡しを求めて06年に提訴したが、提訴自体が違法だ。
 ②NAAは市東さんが耕す南台の土地のうち41―8、41―9を「賃借地」とし、それ以外の耕作地を「不法」と決めつけているが、この位置の特定はまったくデタラメだ。
 ③NAAは、故市東東市さん(孝雄さんの父)と旧地主が交わしたとされる「同意書」「境界確認書」とその添付図面を位置特定の唯一の証拠として出しているが、この文書は偽造されたもの。そこに書かれた東市さんの署名は筆跡鑑定の結果、明白な偽造と判明した。証拠価値はゼロだ。
 ④また、元の耕作者が移転し放棄した南台の土地について、東市さんは71年に旧地主と協議し承諾を得て、そこを耕作し、毎年賃借料を支払い続け、何の問題も起きていない。20年が経過した91年に、東市さんは賃借権を時効取得している。
 ⑤市東さんが耕す土地すべてに揺るぎない耕作権がある。NAAには地主の顔をして、「土地を明け渡せ」などと言う資格はない。公団=NAAによる土地取得自体が違法・無効だ。NAAは「転用目的の農地取得」を主張するが、当時具体的な転用計画・見通しなど存在せず、結局17年間も市東家が農地として耕し続けることを認め賃料を払わせてきた。農地法第5条違反だ。
 ⑥仮に農地を農地のまま買収したとするなら、耕作者に無断で第3者に売ることは、農地法第3条違反であり無効だ。
 ⑦自らの違法・脱法が白日のもとにさらされることを恐れて、買収交渉に関連する報告書などの文書をNAAは隠し続けている。裁判所による「文書提出命令」が出され確定した今も、「担当者が亡くなってわからない」などとウソを言い張り、提出を拒んでいる。裁判所はNAAの訴訟を直ちに棄却すべきである。
 1時間半にわたる弁護団の確信に満ちた主張が法廷を完全に圧倒した。NAAの代理人弁護士は打撃感をあらわにした。さらに、原告NAAがこの間「予備的主張」として、「仮に41―9が実際に市東の占有地でなかったとしても(!)、88年4月に同意書、境界確認書で新たな合意ができた」と、言い出したことについて、弁護団は強く弾劾した。自らの誤りを開き直るとんでもない主張だ。
 次回期日を10月17日として閉廷した後、近くの会場で報告集会を行った。この後、反対同盟と支援連は千葉市繁華街で署名活動を行った。この日弁論闘争に参加した「市東さんの農地を守る会・茨城」の野澤英人さん(小竹運輸労組副委員長)、全学連の斎藤委員長も加わり、74筆の協力を得た。

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9・7最高裁デモ・署名提出
●9月7日(水)午後2時 西口通用門前集合
●提出前にデモを行います

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