市東さんの農地死守へ 5万人署名に全力を

週刊『三里塚』02頁(0948号01面03)(2016/07/25)


市東さんの農地死守へ
 5万人署名に全力を

(写真 5月18日に行った最高裁への第2次署名提出行動【千代田区隼町】)

 反対同盟は、7・3集会において、市東さん農地決戦への取り組みとして、9月7日に、最高裁への第3次署名提出行動を行うことを提起した。昨年の6月12日の東京高裁・小林昭彦裁判長の不当判決から1年が経ち、最高裁がいつ判決を下してもおかしくない緊迫した情勢だ。反対同盟は、1月28日、5月18日の2回の署名提出行動で、1万8192筆の署名を突きつけ、最高裁第3小法廷・大谷剛彦裁判長、日置朋弘調査官に「小林判決を破棄せよ」「強制収用するな」の声をたたきつけた。
 7・3集会の成功のもと5万人署名運動のさらなる取り組みが決定的になっている。「この署名・賛同の運動は、2年目、3年目と続けていく運動ではありません。まさに今が力を集中する勝負時です」(「緊急5万人署名賛同ニュース」14号)との訴えのとおり、この7、8月に署名を集めきることが待ったなしの課題だ。
 緊急5万人署名は、三里塚闘争50周年集会・イベントの呼びかけとともに三里塚闘争の堅実な拡大を作り出している。憲法集会や国会前闘争での署名活動によって初めての人が東京集会に参加した。「東京新聞」(6月15日)では、紙面の4分の1を使って「裁判で問う『農地は命』」の見出しで、市東孝雄さんの農地闘争を紹介した。国家権力・空港会社は、脱落派やマスコミを使った三里塚闘争終了キャンペーンを行ってきたが、それを打ち破る「絶対反対」の路線が再び巨万の労働者人民を獲得する情勢をつくっている。その基盤となっているものこそ、職場生産点での組織化と政治闘争・街頭での署名活動だ。
 また、市東さん支援運動は全国農民の闘いとして発展している。岡山・江戸川・新潟・福島など各地で「市東さんの農地を守る会」が結成された。動労水戸・茨城労組交流センターなどを中心として結成された「市東さんの農地を守る会・茨城」と反対同盟との交流の積み重ねられ労農連帯をバネに三里塚闘争の大前進がかちとられようとしている。この闘いを加速させ、この秋には巨大な市東さん支援陣形を構築しよう。
 9月7日は署名提出に先立って最高裁に向けたデモを行う。市東さんの決意と反対同盟の呼びかけに全力で応え、緊急5万人署名の完遂と最高裁抗議闘争に結集しよう。
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