11月東京・ソウル・全世界共同行動と連帯し 9・7最高裁デモ署名提出~10・ 9集会へ 農地死守・最高裁決戦勝利へ5万人署名推進を

週刊『三里塚』02頁(0949号01面01)(2016/08/08)


11月東京・ソウル・全世界共同行動と連帯し
 9・7最高裁デモ署名提出~10・ 9集会へ
 農地死守・最高裁決戦勝利へ5万人署名推進を

(写真 5月18日に行われた2回目の最高裁署名提出行動【東京・千代田区隼町】)


 イギリスのEUからの離脱、バングラデシュ・ダッカ事件、アメリカのダラス銃撃事件、フランスのトラックテロ事件、そしてトルコにおける軍隊反乱。これらは新自由主義に対する労働者人民の怒りが沸騰点に達していることを示し、「資本主義の終焉」を突き出すものとなっている。こうした中、7月参院選の成果の上に7・31革共同政治集会が開かれ、「韓国民主労総から提起された11月東京・ソウル・全世界共同行動の成功させよう」との秋の方針が提起された。参加した三里塚反対同盟は、市東孝雄さんが「動労千葉をはじめとした労働者と農民の連帯で勝利へ」と訴え、伊藤信晴さんが「市東さんの農地を死守する闘いには全農民の未来がかかっている。判決情勢と対決し、最高裁への9・7署名提出行動へ参加してほしい」「何よりも10・9全国集会の成功で市東さんの農地を守ろう」と訴えた。5万人署名を集めきり、今秋決戦へ。

朝鮮戦争・労働法改悪阻止!

 市東さんの農地を守る農地法裁判では、昨年6月12日の東京高等裁判所不当判決に対して、8月10日、最高裁に上告した。それから1年、最高裁闘争は重大な決戦段階を迎えている。
 反対同盟はこの攻防に勝利するため、9月7日に最高裁を包囲するデモを展開し、3回目の署名提出行動に取り組むことを決定し、労農学市民に呼びかけた(要項別掲)。最高裁デモは初めての取り組みだ。
 7月31日の革共同政治集会に参加して連帯のあいさつを行った反対同盟の市東孝雄さんは「みなさんの力をもう一度貸してほしい。動労千葉を始めとした労農連帯の力で最高裁闘争、耕作権裁判でも勝利して、天神峰の地で農業を続けていきたい」と呼びかけた。
 同じく伊藤信晴さんも、「市東さんの農地を死守する決戦は、全農民の未来をかけた闘いだ」「最高裁決戦が切迫している。5万人署名を訴える。その成果をもって9・7最高裁デモ、署名提出行動に参加してほしい」と訴えた。この訴えに全力で応えよう。
 そして、10・9全国集会の成功が、何よりも市東さんの農地を死守する最大の力だ。動労千葉、動労水戸を先頭とした6000万労働者階級と260万農民の連帯で、10・9集会の大高揚をかちとろう。
 こうした闘いのための重要な取り組みは、三里塚現地との交流を密にすることだ。7月24日、「市東さんの農地を守る会・茨城」と「市東さんの農地を守る会・福島」がそれぞれ援農と現地調査に取り組んだ(記事別掲)。「守る会」を全国にいっそう拡大しよう。

奮闘する弁護団

 一方、裁判闘争を直接担う反対同盟顧問弁護団は7月23日、三里塚現地で勉強会・交流会を行い、農地法裁判・上告審および千葉地裁における耕作権裁判を中心に、現地闘争と一体の秋にむけた闘争方針を議論した。
 この中で何よりも、最高裁闘争について、「いつでも判決が下される段階に入った」との認識を共有するとともに、これに対応するため、弁護団独自の闘いとして、9・7行動に先立つ8月17日に第3小法廷・大谷剛彦裁判長に対する「上告理由書の補充書」を提出することも確認した。 この「補充書」では、農地法裁判と表裏の関係にある千葉地裁での耕作権裁判において、NAAが請求する農地明け渡し対象の位置の特定が、「誤りである」との判決が出る可能性を強調し、このことと無関係に「誤った事実認定に基づいて、最高裁が上告判決を出すことは許されない」ことを主張し、反動判決策動を阻む意図だ。9・7最高裁デモ〜第3次署名提出行動そして、10・9全国集会の成功へ全力をあげよう。

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