全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 9・1~2 全学連大会成功を 処分撤回10・3京大へ 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0949号02面01)(2016/08/08)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 9・1~2 全学連大会成功を
 処分撤回10・3京大へ
 全学連三里塚現地行動隊 東北大学・I

(写真 8・6ヒロシマ闘争を闘う全学連行動隊)

 今年もお盆がやってきました。暦の上では秋ですが、まだまだ暑さは続く三里塚現地です。労働者が帰省や旅行で自宅を離れるこの時期には産直野菜の出荷は小休止、お盆前最後の出荷のケースにはたくさんの野菜が入っていてびっくりした方もいたのではないでしょうか。少しの休みを挟んで、汗だくになりながらの格闘は続きます。
 7月参議院選挙、都知事選を経て、この秋はまさに「改憲」をめぐる決戦です。安倍政権の「改憲・戦争」攻撃を打ち破っていく力はどこにあるのか。僕はそれは「原則を曲げない闘いを継続する」中にあると思います。そして50周年を迎えた三里塚闘争は7・3東京集会で示されたように、その結集軸になると考えています。
 今年も8月6日に向けて広島を訪れました。原爆ドームや平和記念資料館、多くの慰霊碑のある平和公園には、全国・全世界から集まってきた人、人、人。久しぶりに訪れた平和記念資料館は人でごった返して前に進めないくらいでした。戦後71年間、連綿と受け継がれてきた「過ちは繰り返しませぬから」、あるいは「にんげんをかえせ」という形で表現される戦争反対の想いを確認するように、多くの人びとが集まります。この闘いの物質力、求心力を眼前にすると、「安倍政権はこれを恐れ、つぶしたいと考えているんだな」と、僕は毎年のように思います。
 一緒に来た広島出身の仲間が、ガイドをしながら、広島の子どもは「平和学習」で教師と一緒に平和公園を回ること、最近は教育委員会が「カリキュラム以外のことを勝手にやるな」と圧力をかけていることを話してくれました。戦争反対を訴え伝える人、引き継ぐ人はやはり、職場や学園という現場から作られてきたのです。
 僕が現地に来てから関わっている「福島の子供たちを放射能から守るプロジェクト@ちば」が行う福島の家族を受け入れての保養も、今年の7月で10回目を迎えました。今回は新しい家族やスタッフの参加という形での運動の広がりとともに、今まで関わってきた人との信頼関係が作られていることが実感できるもので、この運動も少しずつ強くなっているなと感じました。「3・11」からまだ5年半、保養を始めて4年半の若い運動ですが、継続していくことが持っている力をひしひしと感じています。
 7月参院選では「改憲勢力の3分の2議席確保」が喧伝されていますが、沖縄と福島という目に見える形で激突が起こっている地域では人民の決起で自民党の敗北を強制しています。あるいは、舛添の辞職からの都知事選での醜い権力争いは支配階級の総崩壊という実態を明らかにしました。勝利感を持った既成の党派は存在せず、ただルールに従ったことによって議席の枠が埋まっただけのぐらぐらの体制です。
 これをひっくり返していくには、選挙後に動労千葉・田中康宏委員長が言っていたように、労働者の目に見えるところに階級闘争の激突点を作っていくことが重要です。京都大学では「4人の学生への無期停学処分」という形で激突点が作り出されています。全学連は、この「処分」を打ち破ることを軸に膨大な数の学生と切り結び、9月全学連大会への大結集を作りだします!
 弾圧者や批判者はいつも「ルール」や「秩序」、あるいは「支持」を盾に絶対反対の運動を腐(くさ)し、解体を狙ってきました。しかし彼らにはそれしかありません。「戦争反対」で「全基地撤去」で「全原発廃炉」で、そして「農地を守れ」で立ち上がる人びとに内容で答えることは決してできません。そして情勢を切り開いてきたのは、今も切り開いているのは膨大な数の労働者・農民・学生の実力決起です。すべての学生は全学連大会に結集し、キャンパスから10・3京大闘争に決起し、京大無期停学処分を粉砕し、戦争・改憲反対の闘いに立ち上がろう! その力をもって、9・7最高裁署名提出行動・包囲デモを打ち抜いて、市東さんの農地を守ろう!
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