9・13動労千葉スト―9・27民主労総ゼネストに連帯し 10・9全国集会の成功を 11月国際共同行動の力で朝鮮戦争阻止・安倍打倒へ

週刊『三里塚』02頁(0951号01面01)(2016/09/12)


9・13動労千葉スト―9・27民主労総ゼネストに連帯し
 10・9全国集会の成功を
 11月国際共同行動の力で朝鮮戦争阻止・安倍打倒へ


 10・9三里塚全国総決起集会への招請状が反対同盟から発せられた。この集会は、超切迫する朝鮮戦争情勢と真っ向から対決しこれをうち砕く三里塚現地全国闘争だ。米韓日軍事同盟による朝鮮戦争突入は、三里塚闘争50年の地平をもってこれに立ちはだかる反対同盟を破壊することなしには不可能だ。市東孝雄さんの農地を国家暴力で強奪し、反対同盟を破壊しようとする最高裁上古棄却策動を労働者人民の実力闘争で阻止しよう。労農同盟と国際連帯で、日帝・安倍政権の改憲・戦争攻撃、労働法制改悪を阻止しよう。9・13動労千葉スト--9・27民主労総ゼネストに連帯しよう。そして、軍事使用をにらんで強行されようとしている第3滑走路攻撃を粉砕しよう。反対同盟からアピールをいただいた。この訴えに応え、全力で10・9三里塚に結集しよう。

反撃の狼煙あげよう
 敷地内・天神峰 市東孝雄さん

 私たちの側が「押している」というのが実感だ。何より7・3の50周年東京集会の成功に勇気づけられている。そして、第3滑走路をめぐる攻防を見れば現在の状況が分かる。
 5月に相川勝重・芝山町長が「4回目の4者協議会」を8月末〜9月初めにやると明言していたのに、ぜんぜんその気配がない。もう9月に入った。
 周辺一斉行動を3年4カ月続けているが、いろんな情報が入って来る。その中で「第3滑走路実現を目指す会」を仕切る石毛博道が「第3滑走路は簡単にはいかない」と嘆いているという。
 同盟の闘いが効いている。誰が見たって3本目の滑走路の需要などあるわけがない。それをデマで需要をデッチあげて、目的は利権、それも工事の受注という露骨な目的だ。「目指す会」の連中はほとんどが土建会社、建設会社、不動産会社、空港ビルメンテナンス、道路建設会社などの社長や会長だ。
 騒音で南北住民の健康を危険にさらして、自分たちだけ利益をむさぼろうという、こんな策動が通るはずがない。10・9集会の成功でさらに追いつめたい。
 私の農地死守の闘いが正念場に入った。ぜひ全国のみなさんの力を借りたい。10・9集会は、最高裁・大谷剛彦裁判長との決戦に入った闘いにとって、特に大事な集会だと考えている。最高裁では通常、弁論が開かれない。ある日突然、決定・判決が下される。去年8月10日に上告して、1年と1カ月が経った。9月に入って、一日一日が決戦だという緊張感で、農作業に闘争に励んでいる。
 こちらからの反撃として、9月7日には3回目の署名提出行動とそれに合わせた最高裁包囲デモを行った。最高裁へのデモは初めての試み。「三里塚の真骨頂は実力闘争だ」ということを示すような勢いのあるデモ、署名提出行動にできた。
 また、今10年を経過した千葉地裁での耕作権裁判を重視したいと考えている。最高裁の農地法裁判と表裏の裁判だからだ。8月18日には、弁護団に上告理由の補充書を提出してもらった。この裁判では「NAAが明け渡せ、と主張する畑の位置が間違っている」と強く主張している。すると、この間違った事実認定のもとで最高裁が判決を出すことは許されない。このことを訴えていきたい。
 いずれにしても、勝負を決めるのは大衆運動。10・9集会の盛り上がりにかかっていると考えている。
 そして、三里塚の今の陣形をさらにさらに拡大したい。動労千葉、動労水戸の仲間をはじめとした労農連帯の絆の深まり。さらに沖縄・福島の仲間との結びつきをもっともっと強く、広くしたい。
 安倍政権の戦争政治、労働者・農民切り捨ての政治と対決する最先頭に三里塚が立つんだというということを強調したい。先日、鈴木宣弘教授のTPP講演会に行って来た。農民も生きられるかどうかの瀬戸際に立たされていることを実感した。10・9集会で反撃ののろしを上げよう。大結集をお願いします。

実力闘争の力示そう
 反対同盟事務局員 太郎良陽一さん

 10・9集会は何より、市東さんの農地死守を宣言する集会、そのための態勢と決意を固める集会だと思っている。私は市東家を尊敬している。孝雄さんのお父さんの東市さん。「空港絶対反対・農地死守」「一切の話し合い拒否・実力闘争」をものの見事に実践した人生だったと思う。「代執行来るなら来い」「屋根の上に登って迎え撃つ」という言葉が鮮明に頭に残っている。
 成田用水では、芝山まで出かけて行って、騒音下の同盟員との連帯をかけて逮捕覚悟で闘い、実際に逮捕された。あの生き様はすごいと思う。その東市さんの闘いを、120パーセント引き継いでいるのが孝雄さんだと思う。「農地は命」と言い切る孝雄さん。農地法裁判の最高裁闘争は決戦中の決戦を迎えた。いつ判決が出てもおかしくない段階に入った。判決が出れば、それほど時をおかず強制執行ということになる。この農地死守決戦で、自分はどういう闘いで市東さんと連帯するのかを考える時に来ていると思う。
 私が三里塚に来て40年。三里塚闘争へかけてきた自分の人生・思いを総括する時かなと。
 今年は、三里塚闘争開始から50年であると同時に、1986年の2期工事着工から30年の年でもある。着工から30年たって、未だに二期工事を完成させていないこの闘いのすごさもあらためて強調しておきたい。
 78年に私は北原事務局長らと横堀要塞に立てこもって砦戦を闘った。市東さんの農地を死守する闘いは、あらためて三里塚実力闘争の力を見せつける闘いにしたい。

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