全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 京大不当処分撤回を 農地の大切さ実感 全学連三里塚現地行動隊 首都圏大学・K

週刊『三里塚』02頁(0952号02面01)(2016/09/26)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 京大不当処分撤回を
 農地の大切さ実感
 全学連三里塚現地行動隊 首都圏大学・K

(写真 行動隊は市東さん5万人署名の先頭に立っている【写真は5月18日 東京・上野】)

 台風が次から次にやってきます。ここ三里塚も、ぐずついた天気が続いています。日照時間が少なかったためか、野菜に影響が出ています。
 ナスも台風の影響で葉っぱが風で飛ばされて無くなって、実だけが残っているのもありました。その実も、風の影響で傷ついているものもあり、「野菜ってずいぶんデリケートなんだなぁ」とあらためて思いました。援農の最中に、北海道のじゃがいも畑が台風の影響で冠水し出荷ができないという話が話題になりました。今はスーパーに行っても、この台風の影響らしくて野菜が高く量も少ないようです。
 そんな中でも、もやしが安いため売り切れてしまうという話を聞きました。私は援農に行って毎日新鮮な野菜が食べられているけど、「一般家庭の主婦はどうしているんだろう、味噌汁の具とかおかずって、どうするのかな?」と自分のことのように気になります。市東さん宅の稲刈りが、なかなかできずにいるのも心配です。稲は無事なのかと、やはり子どものように思ってしまいます。1年たっても野菜のことを同じように大切に思うのは、ここに来た時から変わっていません。
 9月に入りもう中旬で、何となく秋を感じ始めており畑でも秋を感じているところです。夏野菜が終わりに近づき、冬野菜の種まきが始まっています。思い返せば夏野菜のモロヘイヤが大変でした。爪と指の間に挟まってしまうくらい小さな種で、その種からはどれくらいに成長するのか予想ができませんでした。収穫の時期が来てその畑に行ってみると、とても大きく立派に育っていたので驚きです。モロヘイヤ摘みは、なかなか慣れませんでしたが終わりの時期になってようやく慣れたところです。

冬野菜の種まき

 そして今回は冬野菜の種まきに挑戦しました。人参の種まきで、手でまくのではなく機械でまきました。一発勝負で、真っ直ぐに平行にまかなくてはいけないので、初心者の私には非常に難しかったです。少し曲がってしまいました。その種も台風に負けずに芽を出してくれたので、とても嬉しかったです。久しぶりに行ったのはブロッコリーの苗植えです。2回目だけあって植えるのが速くなり進歩を感じました。無事に大きく成長してほしいです。
 そんな大切な野菜を育てる市東さんの畑を、絶対に空港や国に渡すまいと上野でも街宣を行いました。「三里塚」と聞いただけで寄ってくる人もいるのです。署名してくれた人はどの人も、「人の農地を取り上げるなんてふざけてる!」、「国策と言えども権力だからって何でもやって良いのか! 安倍は本当に許せない」と怒っている人ばかりでした。
 大学の戦争協力の話もありましたが、中でも反戦ストライキに対する京大4学生の処分についての話でも京大当局の批判で盛り上がりました。
 不当な処分は絶対に許せません。今すぐ撤回してほしいです。三里塚と福島と沖縄は連帯し一つです。京大とも連帯し一緒に戦争を止め安倍を倒したいです。
 毎回裁判を傍聴していますが、市東さんの弁護団側質問に空港会社側は何も答えられずにいます。本当にデタラメで、許せません。農地を守り戦争を止めるために、全国のみなさんに10・9三里塚全国集会を呼びかけます。
このエントリーをはてなブックマークに追加