200戸追い出し、2000戸騒音地獄に叩き込む 軍用第3滑走路粉砕しよう 説明会で怒り噴出 反対同盟 一斉行動で住民と団結

週刊『三里塚』02頁(0954号01面01)(2016/10/24)


200戸追い出し、2000戸騒音地獄に叩き込む
 軍用第3滑走路粉砕しよう
 説明会で怒り噴出
 反対同盟 一斉行動で住民と団結

(写真 これが第3滑走路計画図。多数の移転を強制する)

(写真 騒音コンター【分布】図。現在の2倍に広がる)

(写真 芝山の説明会場前で弾劾の宣伝を行う支援連【10月16日 芝山文化センター】)


 韓国民主労総のゼネストが鉄道労組の無期限ストを先頭にうなりをあげて前進している。日本でも動労千葉の工事用臨時列車の指名ストや10・3京大闘争を先頭に11・6国際共同行動にむけた闘いが展開されている。三里塚では、第3滑走路計画、B滑走路の1000㍍延伸、深夜・早朝便の延長など、「空港機能強化」攻撃に対して、反対同盟を先頭に、地域住民の反撃が始まった。芝山町、多古町、横芝光町で10月6日から17日まで開催されたすべての住民説明会場で、「住民の健康より航空会社の利益を優先するのか」という怒りの抗議が突き付けられた。反対同盟は10月16日、こうした住民との連帯をさらに深める一斉行動をやりぬいた。この闘いは韓国民主労総のストと連帯し、朝鮮戦争を阻止する11・6全国労働者集会の成功を切り開くものだ。
 10月6日の横芝光町を皮切りに17日まで、3町で計13回の住民説明会が開かれた。反対同盟と三里塚闘争支援連絡会議(支援連)はその大半の会場前で宣伝カーを展開し、「反対同盟ニュース」号外を配布して、抗議の宣伝行動をやりぬいた。参加した住民の話によっても、すべての会場で、激しい怒りがたたきつけられたことが報告された。(別掲の住民の声参照)
 こうした激戦の中、10月16日、反対同盟と支援連は42回目の周辺一斉行動を約30人で展開した。この日も芝山文化センターと横芝光町町民会館および同文化会館の3カ所で、説明会が予定されており、一斉行動はこの説明会抗議行動と一体で闘われることとなった。
 8時30分、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに一同が集合して、上記説明会弾劾行動が確認されると同時に「住民の反応を感じ取ってきてほしい」との提起が反対同盟からなされた。
 「反対同盟ニュース」第37号ではこれまでの説明会に参加した3町の住民の怒りの声が紹介されている。特に今回新たに騒音激甚地区に組み込まれる横芝光町の住民の怒りが強烈だ。
 9時30分、それぞれの担当地区に向かった。多古町のある部落では、「10月11日の説明会に参加した。おざなりな説明であきれた。女性たちが『この地区の何㍍上を飛行機が飛ぶことになるのか、その時の具体的な騒音は』など、怒りに満ちた鋭い質問をしていた。自分も行動を起こさないといけないと思っている。時間がない。団結してやっていかなきゃ」と住民が語っていた。
 芝山町の説明会でも、相川勝重町長に対する強烈な批判が出されたことを、参加した住民が語っていた。芝山町東部、南部の部落で説明会に参加した人から何人も怒りを語る人がいた。「再び移転などとんでもない。強制収用でやって来ても俺は絶対に動かない。俺の家だけ空港計画から外してくれ」「騒音で町をつぶして相川町長は何を考えているんだ」等々。
 また、一部地域ではすでに住民が独自の集まりを持つなど自主的決起が始まっていることが分かった。
 午後6時から市東さん宅に再結集して、住民との対話が報告された。一部のメンバーは、6時30分から開催される横芝光町の説明会への宣伝行動に回った。
 報告会では反対同盟から伊藤信晴さんが「騒音による健康被害、睡眠障害の問題を積極的に訴えていこう」と訴え、支援連から、説明会に関する住民の怒りの声が報告された。市東さんから「住民の間で怒りが高まっている。事務局と支援連で第3滑走路問題についての勉強会を開いてさらに、こちらの説明の力を強めよう」との提起を受け、次回を11月13日として終了した。
 3年6カ月にわたるねばり強い一斉行動の成果が、説明会での住民の怒りの噴出という形で表れている。当初から反対同盟が、第3滑走路攻撃に関する情報を「反対同盟ニュース」で提供してきたことが、大きな役割を果たした。第3滑走路、Bラン延伸、深夜・早朝便の延長粉砕へ闘おう。

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