団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0955号01面05)(2016/11/14)


団結街道


 動労千葉の紹介で始まった反対同盟と民主労総の交流は、今年で11回目となる。最初の交流が2006年。つまり、千葉県知事の解約許可決定として、市東孝雄さんの農地取り上げ問題が始まった年だ▼「労働者と農民の連帯に国境はない。三里塚の闘いを韓国の闘いに必ず伝えます」と当時、ソウル本部副本部長だったキムチャンソプ団長は語った。市東さんもまた、「韓国の労働者の皆さんと会えてとてもうれしい」と、攻撃が起きた直後の連帯の広がりに、率直な喜びを語った▼あれから10年余り。回を重ねて連帯を深めてきたが、とりわけ今年の交流会は特別だった。あいさつに立つ市東孝雄さん。記者会見を除けば、公の場で上告棄却について語る最初の発言だ。市東さんは落ち着いた声で決意を語った。「判決が出たからといって、これで終わりじゃない。これからが勝負」と▼パククネ打倒に向かう民主労総の発言も、これまでになく力強かった。とりわけゼネスト渦中の勢いそのままの鉄道労組の発言は圧巻だった。そして、反対同盟はもちろんのこと、今年は現闘員も一言ずつ発言の機会をいただいた。短い時間の中で、今年ほど闘う魂を熱く共有した年はないと思う▼労農連帯・国際連帯の力、団結した力を安倍政権にたたきつける時だ。国際共同行動の息吹を農地決戦へ! 強制収用への怒りの大きさを安倍と最高裁に知らしめてやろう。
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