北総の空の下で 千葉地裁審尋 闘いの陣形拡大を

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週刊『三里塚』02頁(0962号02面09)(2017/02/27)


北総の空の下で
 千葉地裁審尋
 闘いの陣形拡大を


 2月14日、強制執行停止をかけた「審尋」という新しい挑戦に臨みました。当事者の申し立てを聞いて裁判官が執行を停止するかどうか決めるもので、結果いかんでは即刻現地攻防戦突入です。「審尋」に出向いた弁護団と市東孝雄さんを迎えた報告会で、前触れなく裁判官が交代したことを知って緊張が走りましたが、その直後に、執行停止確定の電話がありました。3月2日に始まる裁判の一審終了までという期限と、200万の保証金付きとはいえ、一定の猶予期間をかちとったのは大勝利です。「不法不当な裁判で生活のすべてが奪われてたまるか!」という市東さんの迫力と、現地臨戦態勢が、強制執行を許さなかったのです。
 闘い取った猶予期間にやるべきことは、戦線の拡大です。飛行時間の延長・24時間化と、新滑走路建設問題で、地域住民の反対運動が広がっています。街宣とビラ入れを続けている横芝町では、飛行延長反対の看板が立ちました。市東さんの農地決戦と結びつけば、空港会社に強制する打撃は計り知れません。
 1〜2月は、寒波と乾燥と砂嵐に翻弄されましたが、芽吹きの季節到来です。「命の糧を育む畑を踏みつぶすのか!」という野菜たちの大合唱も、強制執行を阻む力です。
 当面の決戦場は、こちら側が起こした3・2請求異議裁判第1回弁論です。新しい裁判長の不遜な鼻っ柱をへし折るような、千葉地裁包囲闘争を実現しましょう!
北里一枝
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