団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0963号01面05)(2017/03/13)


団結街道


 「男は軍人、女は工女。糸をひくのも国のため」工女節の一節だ。海外市場獲得のために男子は軍人に、国内輸出産業を支える安価な労働力として女子は工女に。どちらも国の発展のためだから堪えしのべというわけだ▼貧農小作家族の口減らし策としての前借金制度は、女工たちを「去るも地獄、残るも地獄」の現実に縛り付けた。「野麦峠はダテには越さぬ 一つ身のため親のため」「ここを脱け出る翼をほいしいや せめてむこうの陸(おか)までも」。さらに「カラスの鳴かない日はあっても、女工が諏訪湖に飛び込まない日がない」といわれるほど自殺者も多かったという▼半数以上の学生が奨学金という名のローンを組み生涯にわたって縛られる。たとえ正規職になっても電通社員であった高橋まつりさんが過労で自殺に追い込まれたような過酷な労働環境は現在も変わらない▼労働組合がなかった頃、同じ工場で糸を引く少女たちは自主的に団結し資本の理不尽と闘った。日本初のストライキは1886年、甲府の雨宮製糸工場における女工たちの決起だ。1898年、富岡製糸場でも女工たちによる群馬県初のストが起きる▼動労総連合の青年がストに立ち、新自由主義大学下における初のストを闘った京都大学の学生たちはあらゆる弾圧を粉砕し第2波へと闘っている。労働・教育・政治を奪還して闘う青年・学生とともに今度こそ決着をつけよう。
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