団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0965号01面07)(2017/04/10)


団結街道


 「21世紀枠」で40年ぶりに春の選抜高校野球に出場した高知・中村高校。『20世紀の怪物 帝国主義』を著した幸徳秋水は、この旧制中学時代の卒業生だ▼四万十川を訪れた大学1年の夏に、偶然墓の存在を知り行ってみた。ひっそりとした中に、やや小さめの墓石が印象に残っている▼1906年、オークランド・メールホールで開かれたロシア革命連帯集会で、I・W・W(世界産業労働組合)代表らとともに登壇した秋水は「露国同胞の革命は、世界革命の先鋒であり、我らはこれを助けるために全力を尽くすべき」と訴えた。ロシアの代表たちが秋水のもとに駆け寄り感謝を伝えた▼労働者国際連帯の現実性の恐怖から引き起こされたのが、近代日本の裁判史上最大のでっち上げ事件である「大逆事件」だった。具体的行為ではなく、国家・天皇を否定する信条が裁かれ、24人が死刑判決、12人が処刑された。首謀者とされた秋水らの無実は、その後の調査で確定しているにも関わらず、再審請求は棄却された▼星野文昭さんや爆取弾圧の同志を奪還し無罪を確定させる闘いは、再びの大逆事件を阻み労働者国際連帯を実現する闘いだ。初期社会主義者らが激しい弾圧の中で「議会主義かゼネストか」と隘路(あいろ)に落ちて行かざるをえなかった歴史に学び、「党と労働組合」の一体的建設成し遂げ、7月革命的選挙闘争に勝利しよう。
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