大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(0968号02面06)(2017/05/22)


大地の響き 投稿コーナー

(写真 出荷のためのネギづくり【5月21日】。右から橋本さん、山口さん、椎名さん)


 大地を打つ響きがついに福島にも到達した。5月15日、農地を守る会・福島の仲間が現地を訪れ、援農を行い、感想を寄せてくれた。

国鉄闘争勝利と共に
 動労福島委員長 橋本光一

 当初、5人で参加する計画でしたが、けがや病気で2人がダメになり、ドライバー体制が厳しくなったので一旦は延期しようかとも思いました。しかし、強制執行情勢は予断を許しません。「延期はありえない。3人でも断固行くべき」という結論になりました。
 当日は、周辺一斉行動日だったので、出発前の打ち合わせ会議に出席させてもらいました。人生の大先輩方が、朝から夕方まで一軒一軒を訪ねて回るという過酷な行動だと聞き、反対同盟の決意の強さを改めて感じました。
 昼休憩にヤグラに上って鉄柵の外を覗いてみました。眼前に迫り来る機体と、鼓膜に突き刺さるジェット音に圧倒されるわけですが、これが、爆撃機や戦闘機じゃなくて本当に良かった、これも「軍事空港反対」の三里塚50年の闘いがあるからこそと改めて思いました。戦争か革命かという煮詰まった情勢のなかで、反戦の砦・三里塚に衆目が集まることは必至です。
 我が国鉄闘争も、絶対反対・実力闘争の三里塚に培われたと言っても過言ではなく、三里塚闘争の勝利なくして、国鉄闘争の勝利はありえません。故・市東東市さん、孝雄さん親子の顔がプリントされた土のついたTシャツを眺めながら、勝利を誓いました。
 私たちは主に玉ねぎの苗の選別をやりました。人手が足りず収穫が遅れてしまったり、除草が十分にできないとのことです。やることはたくさんあります。どんどん援農に行きましょう。

三里塚と福島の紐帯
 3・11福島行動実行委 椎名千恵子

 援農が三里塚と福島の紐帯となる!
 アクシデントがあり、急遽、援農参加体制の変更が告げられた。「3年間ハンドル握ってなかった私(橋本光一さん)の運転で決行したいが...」。一抹のひるみも許さない光一さんからのメールが続く。「請求異議裁判により、強制執行は延びたが、結局は力関係であり、余談は許さない。5・25の裁判を前に市東さんの心境を推し量れば......、3人であっても行く意味は計り知れない」。これが強固な意思一致につながり、福島の「守る会」待望の援農が実現した。
 轟音のする空を見上げ、市東さんの闘魂そのものである大地に素手で立ち、 そこからの「労働の賜物」を口いっぱい噛みしめると、三里塚からしかもらえない英気が漲り、人間としてのふくよかな情感がもどる。肝にも芯が座ってくる。国家から全てを奪い返す反権力の砦、三里塚! ここにつながっているという誇りは、力と変わる。
 農地剥奪絶対阻止、軍用機発着空港反対! いのちとは闘いとって守るもの! 「福島での闘いの覚悟」が、しかとあらたまった。
 初夏の清涼とした空気の中で、存分に深呼吸して帰途に。みなさん、お世話になりました。

人生を形作る交流を
 青年労働者 山口輝晃

 福島では「帰還の強制」に反対する署名運動を立ち上げました。4月には東京都庁でこの署名を集めた仲間が解雇されるなど、福島の声を押しつぶす圧力との攻防が激しくなっています。その中で、福島―沖縄―三里塚として、今回の援農と野菜を通して闘う力を吸収できました。
 今回、決戦本部の会議に参加し、署名を通した周辺住民との交流の蓄積がハッキリと感じられました。一斉行動の蓄積が大きな力になり、今の戦争情勢に立ち向かう地域の柱に反対同盟がなっています。帰還強制反対の署名運動でも反対同盟のように、動労福島が軸になるような交流を積み重ねていくことが重要だと感じました。
 市東さんは私たちとの会話の中で「お金が関わらなければ農業はおもしろい」と。それは援農に行けば、土や野菜の感触を通して誰もが感じるものだと思います。野菜の大小や天気の影響などは農作業でしか体験できないものです。しかし、その条件として「お金が......」とあって、日々の生活となると違う感情が湧き起こる。自分の労働現場も同じです。養鶏施設で働く中では、労働そのものがおもしろい瞬間は多くあるのにそれを楽しんでいない感情が出てくる。その原因に市東さんは「お金」があると言っているように感じました。
 50年間絶対反対を貫くなかで、今の動労福島結成につながる基礎が形作られたと橋本委員長は決戦本部で話していました。今回の援農をきっかけにして、福島から人生を形づくる交流を反対同盟と重ねていけるように頑張っていきたいです。

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