台地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(0969号02面06)(2017/06/12)


台地の響き 投稿コーナー

三里塚野菜市を開催
 京都大学 本慶圭佑

 

 5月27日と28日に京都大学熊野寮で催された「くまのまつり」に出店し、三里塚の野菜を販売しました。私もこの寮の寮生で、三里塚野菜を毎週購入しています。今回、完全無農薬・有機野菜の素晴らしさと反対同盟の不屈の闘いを一人でも多くの方に知ってもらいたいと出店を決意しました。
 野菜を並べて販売するだけでなく、展示用ボードも2枚作成しました。1枚目には三里塚現闘本部の発行したパンフレットを拡大コピーしたものを、2枚目には市東さんと萩原さん、現地行動隊の学生、そして芋ほり大会の写真を貼り、闘争や日々の営農の雰囲気が伝わるようにしました。
 当日は、祭の実行委員会から寮の門前に場所を用意してもらい、来寮者だけでなく通行人の方にも購入を呼びかけました。準備不足を懸念しましたが、現地に何度も足を運んでいる高田暁典君(無期停学処分中)が店頭に立つと、どんどん売れてゆきました。1日目で8割方なくなってしまいました。もっと注文しておけばよかったと後悔しました。寮の隣のスイミングスクール帰りのご家族やたまたま通りかかった近隣の方などが、ボードを見たり話したりしながら気軽に買っていってくれました。1日目は葉物と新玉ねぎが、2日目はやはり新玉ねぎがよく売れました。野菜を買ってくれた方には、反対同盟の50周年パンフと、産直について簡単に紹介した私が作ったビラを手渡しました。
 野菜には水や氷をかけて冷やし新鮮さを維持するようつとめましたが、5月とは思えない陽気で2日目の午後にはレタスやキャベツなどはくたくたになってしまっていました。それでも最後にはすべて売れてしまいました。
 三里塚野菜の出店は、地域のあらゆる人たちに野菜を通して三里塚闘争の存在と意義を知ってもらえると感じました。またの機会に、さらに挑戦したいと考えています。

市東さんの畑を見学
 婦人民主クラブ全国協 鶴田ひさ子

 5月21日、天神峰カフェを婦民の仲間二人でたずねました。太郎良さんや現闘のみなさんが迎えてくれました。子ども連れの方たちもいてなごやかな雰囲気。午前中の体験農作業コースの人たちも戻って来られて交流していました。
 婦人行動隊の木内敦子さんが、天神峰カフェへようこそ! と、この間の周辺行動などを説明してくれました。大根・カブ・ラディッシュの漬け物がおいしい! コーヒーとやけに合うのです。一息ついて、市東さんの畑見学に出発!
 あらためてじっくり畑の位置を確認したり、つくられている農作物を見ることは大きいです。封鎖されてしまった団結道路沿いの天神峰現地闘争本部のあった間際に立つと、大回りさせる嫌がらせに怒りがわきました。
 続いて第3滑走路計画予定地を案内してもらいました。その広さ、立ち退き対象農家の多さに驚き。中には再度の移転が強制されるかもしれないところがあるなんて。政府・空港会社の変わらぬ農業・農民切り捨ては断じて許せないと思いました。そういう中で、反対同盟の地道な周辺行動もあって、空港拡張反対の動きが出ていることを知りました。部落で「断固反対」の看板を出しているところに感激。もっとたくさんの人にも見てもらいたい。
 作業場、農機具置き場、離れ―天神峰カフェも含めて強制撤去の対象です。農業で生きる市東さんの生活全てを奪う攻撃は絶対許さない! とあらためて誓いました。

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