11・6 農地死守・千葉地裁包囲へ

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週刊『三里塚』02頁(0978号01面04)(2017/10/23)


11・6 農地死守・千葉地裁包囲へ


 11月6日、成田市天神峰の専業農家・市東孝雄さんの農地強奪を阻む請求異議裁判第4回弁論が行われます。この裁判は、昨年10月の最高裁上告棄却による農地への強制収用を阻む重要な裁判です。傍聴と千葉地裁包囲デモへの参加を呼びかけます。
 裁判所は、NAAが市東家の同意を得ずに、三代耕し続けてきた農地を強制収用することに最後的なお墨付きを与えました。耕している者の同意を得ずに農地を奪う判決は戦後初めてのことであり、戦後革命の産物である農地法と憲法を破壊し、農民の生きる権利と耕す権利を奪うクーデター的暴挙です。市東さんにとっては死刑判決そのものであり断じて許すことはできません。
 しかし、反対同盟はこの最高裁決定に屈することなく、実力で阻止する決意を固め市東さん宅離れに決戦本部を構えました。この不屈・非妥協を貫く決戦本部の闘いを軸に、多くの労働組合・学生自治会・市民団体が現地を訪れ、市東さんの農地を守る陣形を拡大してきました。さらに、反対同盟は周辺地域へも大胆に進攻し、空港機能強化案に反対し立ち上がる住民との結合を深めてきました。7月の天神峰・樫の木祭りには韓国・済州島の第二空港に反対して闘う農民も合流し、国際連帯を発展させてきました。こうした闘いが、判決が確定して国家権力が農地への強制施行に踏み切れないという力関係を強制してきたのです。
 10月8日の全国集会は、故北原鉱治事務局長の闘魂を受け継ぎ、「軍事空港絶対反対、農地死守・実力闘争」の原則をこれからも守り、「三里塚に勝って世の中を変えよう」と安倍打倒を誓い合う集会として大成功しました。
 空港の完成を阻み、改憲を最前線で阻止し続けてきたのは、国家権力との条件闘争ではなく、不屈・非妥協の実力闘争を貫く反対同盟農民と動労千葉との労農連帯を軸とした闘いです。組合旗・学生自治会旗を林立させ、千葉地裁を包囲する大デモと傍聴闘争に立ち上がりましょう。当日は、強制執行反対署名の提出行動も予定しています。職場・キャンパス・地域で署名を集め、千葉市中央公園に集まろう。

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11・6請求異議裁判・デモ
 11月6日(月)午前9時 千葉市中央公園集合 
 9時30分 千葉市内デモ出発 午前10時30分開廷 千葉地裁
 ◎耕作権裁判 11月20日(月)午前10時30分 千葉地裁
 (開廷前に千葉市内デモを予定)

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